病態内科各臓器説明
病態内科学講座は臓器別に独立する6内科を包括する大講座です。
循環器内科学
- 室原豊明教授
名古屋大学病態内科学講座・循環器内科学は、虚血性心疾患の冠動脈形成術を始め、不整脈の薬物・アブレーション治療、肺高血圧症、心臓外科ともタイアップしながらの重症心不全患者の治療管理・心臓移植の適応決定のための検査や登録などを行っています。研究面では上記のような臨床に関連した研究以外に、心筋血管再生の基礎と臨床、脂肪・筋由来サイトカイン、糖尿病性心筋症、慢性心不全の分子病態などに関する先端的研究も行っています。常時5~6名の医師を留学生として欧米に送り出しており、国内外の研究機関と活発な交流を図っています。入局者も毎年平均20名前後受け入れています。医学部の学生さんも、気軽に医局にお越しください。
血液・腫瘍内科学
- 清井仁教授
血液・腫瘍内科学教室では、血液疾患の病態解明から新しい診断・治療法を開発する基礎的・TR研究を行うとともに、新たなEBMの確立につながる質の高い臨床試験を推進することを目標としています。造血器腫瘍、分子標的治療、免疫・細胞療法、血栓・止血異常など幅広いテーマの研究に日夜取り組んでいますが、全てベッドサイドに還元することを最終目標としています。附属病院では、全ての血液疾患の患者さん・ご家族に満足して戴ける安全かつ最高レベルの医療を提供します。卒後教育では卓越した血液臨床医、血液学分野に広く貢献できるPhysician-Scientistの育成のみならず、臨床腫瘍学、免疫学など様々な分野で活躍できる多様な人材の育成を目指しています。
糖尿病・内分泌内科学
- 有馬寛教授
糖尿病・内分泌内科学教室には毎年10名程の先生が入局してくれます。男女比はほぼ半々です。入局者の多くは関連病院で卒後研修を行いますが、医局は関連病院の責任者と連絡を密に取りながら、それぞれの先生が目指すキャリアパスを支援しています。そして、研究を志す方には大学卒業後数年で大学院に入学していただきます。当教室では、臨床における問題点の解決につながる臨床研究を行うとともに、病態解明をめざす基礎研究にも取り組んでいます。糖尿病・内分泌内科学を志す人の力を結集し、糖尿病・内分泌内科学における新たな医療を開拓したいと思います。
腎臓内科学
- 丸山彰一教授
当教室は、「腎臓病学の教育・臨床・研究を通して世界をリードする」ことを目指しています。診療および研究対象は、慢性腎臓病、急性腎障害、腎炎、膠原病、透析、腎移植などです。腎臓は全身の恒常性を保つための臓器です。良い腎臓病専門医になるためには、腎臓だけでなく全身臓器の病態を知ることが肝要です。腎臓内科は高度な専門性を持った総合内科と言えます。当教室では、現在オールハッピー計画を推進中です。若手医局員ひとりひとりが、優秀な専門医に成長して行けるよう、多彩なキャリアパスを用意しています。当教室員は皆教育熱心です。明日の腎臓病診療を変えるために、若手の先生方と一緒に働けることをとても楽しみにしています。
消化器内科学
- 川嶋啓揮教授
消化器内科学教室は、食道から直腸までの消化管、肝臓、胆道、膵臓の炎症性疾患から癌まで多臓器の多種多様な疾患を対象として日常臨床を行いながら、基礎・臨床研究を推進しています。検診のような拾い上げ診断から内視鏡や超音波、血管造影を用いた外科的治療に近い治療、炎症性腸疾患に対する新規治療、消化器癌に対する化学療法など消化器内科医が活躍する場は非常に広く日進月歩で進化しています。好きな仕事・研究対象が必ず見つかりますし、50施設以上の関連施設からライフステージに合わせた仕事の選択も可能です。消化器内科に興味があればぜひ連絡ください。
呼吸器内科学
- 石井誠教授
呼吸器内科学教室では、胸部悪性腫瘍、びまん性肺疾患(間質性肺炎など)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性肺疾患(喘息など)、呼吸器感染症、肺循環・呼吸障害など、幅広い疾患を対象に、日々診療を行い、研究を推進し、そして教育にも熱心に取り組んでいます。これまで多くの諸先輩方が築かれた伝統を引き継ぎながら、難治性呼吸器疾患の病態解明や革新的な新規治療法の開発に向けた先進的な基礎研究や橋渡し研究、また新たなエビデンスを創出する臨床研究を行い、新しい知見を世界に発信し、社会に貢献したいと考えています。また患者さんを第一に考えた安心安全かつ質の高い診療に取り組む一方、大学ならではの先進的な医療も行っています。呼吸器内科に興味のある皆さんと、呼吸器内科学の更なる発展を目指して一緒にお仕事ができることを大変楽しみにしています。