平成19年名古屋大学卒
循環器内科
根岸 陽輔

 初めまして。私は平成19年に名古屋大学を卒業し、卒後10年目の平成28年4月より研究生として循環器内科へ帰局しております。岡崎市民病院で初期研修を行い、心筋梗塞や心不全への緊急治療やその後の集中管理に惹かれ循環器内科を志しました。循環器診療は早ければ数分で治療効果が見え、1-2時間後には次の一手の選択が必要となる非常に流動的で判断の成否が分かりやすいものであり、責任と充実感を得ながら診療を行っております。また循環器内科で特徴的なのがカテーテル治療分野を中心にライブ研究会などの研究会が大小含めて各地で行われ盛んな意見交換が行われていることだと思います。皆が医療を前進させようとする活気に満ちていることは循環器内科領域の素晴らしい点だと思いますし、日常診療を離れてそういった場に参加することは非常に楽しいものです。
 帰局前の小牧市民病院在任中に上司の手厚い指導の下、簡単な症例報告を初めて投稿しました。よくいわれるように医師は臨床、研究、教育の三つが重要な職務です。臨床診療についてはある程度の修練をしてきましたが、今後論文執筆や研究を自分は行えるだろうか、そういった指導をより若い先生に与えることがでるだろうかと大きな不安を抱きました。この度はそういったタイミングでの帰局となりました。
 現在は大学では虚血性心疾患のカテーテル業務に携わりつつ臨床研究について上司・先輩医師のご指導をいただき、自分の足りない研究部分に特に磨きをかけております。また大学以外では勤務先の病院で日常診療を続けております。このように私は研究生という立場での帰局となりましたが、当然ですが循環器内科学講座は基礎研究も含めて研究を希望する者に対してはより早い時期での大学院生としての帰局の道もあり、様々な形で門戸を開いております。実際帰局をしてみて、私のように当初臨床中心に考えていたがやはり大学での研究期間も持ちたいといったような個々の医局員の希望を汲みつつ一人前の医師を育成するために様々な対応がなされており、その懐の大きさに驚きました。
 長くなりましたが循環器内科分野は臨床・研究ともにエキサイティングであり、循環器内科学講座は日常診療から肺高血圧・重症心不全といったような専門的な臨床活動を行いつつ、基礎・臨床ともに活発な研究活動を行い、後進への手厚い教育が行われております。私もその中で研鑽を積み少しでも医療を前進させ患者さんや後進のお役に立てるように努力していきたいと思います。



平成20年名古屋大学卒
呼吸器内科
中原 義夫

 私は平成20年に名古屋大学を卒業後、瀬戸市にある公立陶生病院で初期研修を含め7年間お世話になりました。その後国立病院機構東名古屋病院で1年間診療に従事した後に平成28年4月より帰局し、大学院生として現在は主に臨床業務を行っています。
 私は学生の頃は漠然と内科を志望しており、地元であり、内科系の症例が多いということから公立陶生病院での研修を行うことを希望しました。初期研修で呼吸器内科をローテーションした時に、その部活のような雰囲気に心地よさを覚え、それがきっかけでいくつか学会発表をさせていただく機会を与えていただくうちに呼吸器内科を専攻しようと思うに至りました。陶生病院では日常臨床では数多くの症例を経験し、また学会発表も数多く経験することができました。特に国際学会での発表の機会を与えていただき、経験することができたのもよい思い出です。東名古屋病院では他の病院ではなかなか出会いにくいような抗酸菌症・真菌症などの慢性呼吸器感染症につき研鑽を積むことができました。
 大学に帰局して、やはり大学には色んな病院で臨床経験を積んだ同期や上級医の先生方がいて、色んな考え方に触れることができることを実感しています。また単に知り合いが増えるというだけでも将来の糧になると思います。今後は呼吸器疾患についての研究を深めていくことになります。現在、私はどのようなサブスペシャリティを持って、医師としてどのような人生を送るのか、将来像を決めかねている状況ですが、大学とは臨床・基礎の両面でその道を究めていくのに必要な題材や環境にあふれており、どのような選択をしても道は開けるものだと考え、研究に尽力していきたいと考えています。



平成21年名古屋大学卒
消化器内科  
古根 聡

 消化器内科の携わる領域・疾患は広いです。胃と大腸も多くの点で異なりますし、胆膵領域と肝臓領域もそれぞれに深い専門性があります。名古屋大学消化器内科では上部消化管領域/下部消化管領域/胆膵領域/肝臓領域の4領域が互いに協力しあって日々の診療・研究を行っています。  
 そんな消化器内科の魅力は、そのバラエティに富んだ疾患群とそれに対処するための多種多様な手技にあるものと考えます。ざっと挙げるだけでも上部消化管内視鏡検査・下部消化管内視鏡検査、ERCP、RFA、TACEなど。そしてそこから派生する手技を考えていくと枚挙にいとまがありません。消化器領域に限った話ではないですが、新しい検査・手技をやり遂げたときの達成感・感動はひとしおであり、それを何度も味わえるという点で消化器内科はお得?な科です。
 ただ、消化器内科を志望しても、学生の皆さんや初期研修医の皆さんにとって、今後どのようにキャリアを積んでいくのかは想像しがたいところもあるかと思います。そこで、一般的な当科の医局員のキャリアパスを簡単に書かせていただきます。
 医局員の多くは、東海3県の市中病院で初期研修を行ってきています(むろん、他の都道府県からの入局もwelcomeです)。この地方の多くの研修病院で当医局所属の消化器内科医師が働いており、ほとんどの場合、入局希望者は初期研修後に所属病院を変わることなく、内科医・消化器内科医としての後期研修を積んでいくこととなります。(この段階で病院を変わりたいという希望があれば医局に相談に来てください。お力になれることがあると思います。)
 後期研修が終わると、多くは医師として6年目頃に病院異動を経験することとなります。正直に言うと、自分の育った病院から離れるのは辛いものもあります。が、一つの病院に居続けるとどうしても視野が狭くなりがちなので、別の病院で学ぶことはとても大切なことです。私自身も異動することによって多くの貴重な経験を積むことができました。
 大学院に入学を希望される方はおおむね7年目以降に大学院試験を受けて、合格すれば翌年度より晴れて大学院生となります。家業の関係などで大学院入学を希望されなければ、そのまま市中病院での業務を続ける形となります。
 大学院生となったのちは臨床と研究の2足の草鞋です。消化器内科医を志望科の選択肢に挙げる皆さんの多くは、きっと手技が好きだからという理由をお持ちと思います。安心してください、基本的には大学院に入学後も臨床を行いつつ、研究を行っていくこととなります。ただし、市中病院では4領域全てを自分で行うことが多いですが、大学ではそのうち1領域に絞ってスキルと専門性をより高めていきます。
 皆さんと、切磋琢磨して診療・研究を行っていくことができれば非常に喜ばしいです。ぜひ、消化器内科医としての道を考えてみてください。



平成21年 名古屋大学卒
血液・腫瘍内科
原田 靖彦

 学生の間は、「がん」というと、「不治の病」、「治療が辛い」など、一般的には非常に悪いイメージでした。また血液内科は、学年内でも優秀な人が選択する、という定説(?)があり、自分はとても無理だと思っていました。そんな自分が血液内科を選択したきっかけは、ある悪性リンパ腫の患者さんが、抗がん剤(R-CHOP療法)によって、体表にあった大きなリンパ腫が、数日のうちにみるみる小さくなってしまったことに、非常に感動した事です。がんは薬剤だけで治癒を目指せる、という点に、非常に大きな魅力を感じました。
 名古屋大学を卒業後、名古屋第二赤十字病院で初期研修を受け、同院と豊橋市民病院の血液・腫瘍内科にてご指導いただきました。これらの中で日常診療はもちろん、臨床試験や新規薬剤の治験、外来化学療法センターなど、幅広い分野で貴重な経験をさせていただきました。例えば治験では、従来の治療法ではどうしてもコントロールが付かなかった病勢が、新薬を用いることにより改善を認め、その後長期間寛解の状態を維持することが可能になった、という経験ができました。死も覚悟していた患者さんから感謝された体験は何物にも代えがたく、「医者になって良かった!」と心から思える体験でした。
 血液・腫瘍内科の診療は、当該科医師だけでは診療を完結することは難しく、他職種との連携が非常に重要です。他科の医師や看護師だけでなく、薬剤師、臨床検査技師の方々とも意見交換をしながら、患者さんに満足のいく治療を提供することには多大な労力は必要ですが、それがこの科の魅力の一つだと考えます。
 学生や初期研修医の先生方にとって、血液内科の領域は取っつきにくいと思われるかもしれません。確かに視診や一般的な画像検査では病態がよく分からない場面に遭遇することが多いです。しかし、背景の理解を深めると、治療が劇的に奏効するという事が良くあり、実におもしろいものです。一方で、ルーチンで行われる採血検査を見ただけである程度診断が予想できてしまう事もあります。血液内科を深く学ぶと、いわゆる「血液オタク」になることができると思います。
 平成27年10月に、名古屋大学に帰局させていただきました。大学院では臨床だけでなく、なかなかそれまで触れることができなかった研究に関しても携わることができます。現在様々な分子標的療法や細胞療法などが研究され、徐々に実用化がなされてきています。その進歩は実にめまぐるしいものです。名古屋大学での研究はその最先端に触れることが可能であり、私はまだまだ駆け出しですが、実に充実した日々を送ることができています。 血液・腫瘍内科は臨床だけでなく、研究も実におもしろい分野であり、医者としての選択肢の幅が広く、得られる満足度が非常に高いと思います。皆様と一緒に、血液・腫瘍内科の疾患克服を目指すことができると嬉しいです。どうかお気軽に当医局へお越しください。



平成22年名古屋大学卒
糖尿病・内分泌内科
溝口 暁

 私は平成22年に名古屋大学医学部を卒業し、瀬戸市の公立陶生病院で5年間研修を行い、半田市立半田病院での1年間の勤務を経て平成28年より帰局しました。元々内科志望ではありましたが、様々なご縁があり糖尿病・内分泌内科を専攻しています。糖尿病という疾患は患者さん一人一人に対するオーダーメード医療が必要で、主治医の技量が試される部分が大きいこと、また内分泌疾患は診断一つと適切な治療で時に劇的なまでの症状の改善が得られること、双方に大きな魅力と興味深さがあります。また、リンクする部分も多い双方の疾患ですが、本学および関連病院ではこれが一つの科として運営されているため、知らず知らずのうちにスムースな医療を提供できている場面が多くあると感じています。
 研修が一段落してからの内科医が進む道は様々で、合同説明会に参加したものの進路を迷っておられる方も見えると思います。私も進路選択の際、市中病院での勤務を続けるか大学に入局するかを迷った時期がありました。最終的に現在の道を決断したのは、様々な分野のエキスパートと知り合える機会が持てたり、希望すれば基礎・臨床研究に打ち込めたりできる等、他では得られない経験が得られると考え、それは自身の能力の幅を広げるのみならず、将来どの道を進む際にも財産になると考えたからでした。
 大学での生活は市中病院の環境と異なる面も多く、時として大変な道を歩まねばならない事、これは覚悟が必要です。その反面、市中病院では得難い視点やこれまでと全く違った世界と遭遇する毎日で、退屈さとは本当に無縁な生活を送れていると感じます。果たしてこの道が自分に合ったものであったかはこの場を去るときにしか分からないかと思いますが、願わくはその結果がポジティブなものであるよう、今はできる限りの人事を尽くし天命を待つという毎日を送っています。その中で、同じような喜怒哀楽を共有できる同期と、時には医学生時代の如く飲み会をし、時に凹んで傷を舐めあいながら(?)、それでも容易には前の見えない道を進んでいくという苦楽しさがあります。大学という毎日がチャレンジの環境の中で、一人でも多くの方と働けることを楽しみにしています。



平成25年北里大学卒
腎臓内科 
佐藤 直和

 名古屋大学医学部附属病院にて初期研修を2年間行った後、平成27年より入局し、同病院にて研鑽を積ませていただいております。2016年11月現在、卒後4年目であり、腎臓内科に医員として在籍しておりますが、卒後3年目は内科系外科系ICUを4カ月間ローテートさせていただきました。当院はClosed-ICUのため、主治医として集中治療に携わることができ、1日2回のカンファレンスでは積極的にdiscussionに参加することで、感染症や呼吸・循環管理などのアプローチの基本を鍛えることができます。また、毎週のように抄読会や勉強会が開催され、日々の疑問を解消することができました。内科疾患のみならず、外科疾患や外傷管理にもかかわることができ、全身管理を集中して学ぶことができ、専門科へ進む前の貴重な時間と考えます。
 ICUローテートを終了すると、腎臓内科での研修が始まります。大学病院であるが故に腎疾患の症例は豊富で、これらのほとんどを経験することが可能な一方、常に能動的な姿勢が求められます。通常業務が終わってから、文献を調べるその繰り返しでしたが、その全てを吸収することは困難です。名大病院での入院診療体制は主治医と担当医2人の3人体制となっており、相互補完的な関係で、常にチーム内での情報共有を行っています。科内カンファレンスは火曜午後と金曜午後の週2回開催され、その場で治療指針を決定しています。主科のみならず副科の症例について、疑問点があればいつも上級医に相談にのってもらい、必ず自分の納得のいく解答を得ることができました。自分の範疇で解決できなくとも、相談すれば必ず解決できる環境が整っており、その有難さを身をもって実感している日々です。また、学会は研究会も数多く告知され、参加の機会も多々あります。特に稀な症例や診断治療に難渋した症例は、学会発表等のかたちで積極的に外に発信しています。大学病院には関連病院から毎週腎生検標本が送られ、毎週木曜までに集まった症例を翌週火曜の病理検討会でdiscussionしています。私達は毎週2~3症例が担当になり、記載いただいた経過と病理所見をもとに病態を考えます。始めは大変苦痛でしたが、徐々にその臨床所見と病理所見がリンクしてくると、考えることが楽しく感じるようになりました。腎臓で起きていることを実際に確認することができる点も、腎臓内科の面白さの一つだと気付くことができました。
 このような学べる環境で研鑽を積ませていただき、充実した日々を送くることができました。機会を与えてくださった諸先生方、本当にありがとうございます。