名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座

専攻医募集

先輩の声・研修後の進路について

先輩の声

専攻医

糖尿病・内分泌内科 内科専攻医2年目(卒後4年)

私は他大学を卒業し2年間の初期研修終了後、お世話になっている先生方のご縁もあり糖尿病・内分泌内科を専攻することとなりました。現在は卒後4年目で、新専門医制度の下で名大病院の糖尿病・内分泌内科で研修させていただいております。大学病院では、1年間の後期研修期間の中で内科系ICUを2か月間ローテートさせていただきました。ICUでは手厚く感染症・呼吸循環管理をご指導いただけるのでICU管理の基本を勉強することができました。ICU以外の期間は、糖尿病・内分泌内科での研修となります。大学病院なので専門性の高い疾患の症例が豊富で幅広く経験でき、教授回診とカンファレンスで、主科・副科問わず疑問点や治療方針について相談することができました。当科では症例毎に必ず指導教員の先生がついてくださり、医局内には必ず教員の先生がいらっしゃるので症例で疑問点があるときはカンファレンスや回診の時だけでなく、いつでも教員の先生に相談することができる環境が整っています。教科書だけでは学べないような経験に基づいた知識を教えていただくことができ、大学ならではの整った環境へのありがたさを実感しています。大学での後期研修は、市中病院の環境と異なる面も多く、知識・経験もまだまだ十分ではない中、挫けそうになることも多々ありましたが、教員の先生方や年次の近い先輩方からいつもサポートいただき本当に心強かったです。このような環境で研修をさせていただき、診療においても大学生活においても、たくさんの経験をさせていただくことができました。このような機会を与えてくださった先生方に深く感謝しております。本当にありがとうございました。

腎臓内科 内科専攻医2年目(卒後4年)

初めまして。私は名古屋大学医学部付属病院(以下、名大病院)にて初期研修2年を終え、そのまま専攻医として2年間の研修を行いました。専攻医1期生のため、大学病院での研修が新しい制度にマッチできるかどうかが一番心配でしたが、杞憂に終わりました。もちろん新しい専攻医制度が市中病院よりも基幹病院に有利な制度である事もあります。しかし、それ以上に名大病院での研修は新制度にマッチしていました。卒後3年目に院内にある12もの内科系の科目を1年かけてローテートしました。その中には一般的なメジャー・マイナー内科とは別に、化学療法部や老年内科といった科目も含まれています。そのため、J-oslarの総合内科の症例には全く困らないばかりか、外来化学療法室のPV留置をひたすら繰り返す仕事なども任せていただけ、手技的な面でも市中病院に引けを取りません。消化器内科では、上部消化管内視鏡検査を中心に、一人で観察できるようになるまでシミュレーターなども駆使して丁寧に指導していただけます。そして、各科にて病棟当番として日々の仕事をこなすうちに、徐々に各科毎の見方・考え方が養われていきます。大学という専門性の高い環境にあって各科の医師の数も非常に多いため、患者へのICやカンファレンスなど様々な治療法や説明方法などに触れる機会が多く、それだけでもローテートとしては非常に価値があったと思います。
そうした1年間のローテートを経て、最終的に腎臓内科を選択し、卒後4年目では腎臓内科単科で研修を行いました。各科で病棟当番を経ているため、各病棟のコメディカルとも顔見知りで、各科の先生方にも気軽に相談できてしまうため、そういう意味でも非常に働きやすい環境でした。そして卒後5年目に初めて市中病院での地域研修を行う事になりました。それまで医師になってから4年間ずっと大学病院という環境から出ておらず、手技的な面やスピード感で劣るのではないかととても不安でした。しかし現在に至るまで特に引け目を感じる事なく仕事をこなせていると思っています。大学病院と聞くと、担当症例数や手技数で劣ると思われがちですが、名大病院での日々の研修で培われてきた知識や経験は非常に大きかったのだと感じます。
とにかく内科という漠然とした将来設計しか持たない方であっても、是非名大病院での専攻医研修を選択してください。卒後3年目でのローテート中に魅力的な科を発見する機会が沢山あるでしょう。「腎臓内科か循環器内科」などある程度絞り込めている方でしたら、それぞれのローテート期間を長く設定してもらうなど融通も効く事も魅力だと思います。
皆さんと一緒にお仕事できる日を楽しみにしております。

活躍する医師

消化器内科学大学院3年(平成23年卒 女性)

臨床と家庭を両立しながら

関連病院での初期後期研修、異動後約2年間勤務し、大学院進学決定後に妊娠が分かり、医局・前勤務病院の先生に御配慮いただき育休復帰後に大学院に入学しました。保育時間内での勤務や子供の病気のための急な早退が必要となることもあるため、臨床・研究・外勤の配分や研究内容について融通を利かせて下さったり、不在時の臨床業務を他の先生方がこなして下さったり、寛容な環境で勤務させていただいています。大学院での研究はまだ道半ばですが、市中病院ではなかなか追求できない専門性の高い医療や日常診療の基盤となる研究分野に携わることは新鮮であり、興味深く感じながら継続しています。消化器内科は近年女性医師も増えて様々な意見を聞くことができ、同じ消化器内科の多くの同年代の医師との交流も深まります。関連病院が多く、大学と関連病院との結びつきも診療・研究における強みです。上司・同僚、家族のサポートをいただけることに感謝しており、今の道に進んで得られる楽しさ、喜びを貴重なものと感じています。個人によって家庭環境、人生観など異なる状況があると思いますが、個人の状況に合わせた勤務について相談できると思います。

研修後の進路について

【診療・教育・研究を通じて社会に貢献する】という理念を胸に強く刻み、研修後は関連施設において臓器別の内科領域subspecialty分野の専門医取得を目指す方、これまでの研修を通して芽生えた臨床的課題を解決するため大学院に入学される方、地元の病院施設でさらなる研鑽を積まれる方、皆さん多彩な進路を選ばれています。私たちは、皆さんが知識や技能に偏らずに、患者に人間性をもって接すると同時に、医師としてのプロフェッショナリズムとリサーチマインドの素養を修得できるよう、社会に貢献できる内科専門医の育成を行ないます。


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