消化器癌の早期発見と豊富な診療実績が信頼を裏付ける
当科は消化管(食道、胃、小腸、大腸)、胆道・膵臓、肝臓疾患の診断・治療を積極的に行っています。
外来は消化管、胆道・膵臓、肝臓の専門医が毎日診療を行っています。また、上部・下部内視鏡検査や腹部超音波検査などのスクリーニング検査も毎日施行しています。入院は専門医が主治医となって診療を行っています。
消化管(食道、胃、小腸、大腸)の良性疾患(逆流性食道炎、胃潰瘍、炎症性腸疾患など)や癌などの悪性疾患、胆道・膵臓の良性疾患(胆管・胆嚢結石、急性・慢性膵炎)や癌などの悪性疾患、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌などの悪性疾患。
消化管癌の早期発見と内視鏡治療に積極的に取り組んでいます。小腸疾患に対するカプセル内視鏡や小腸内視鏡を用いての診断・治療、ウイルス性肝炎や肝臓癌の診断・治療、胆道・膵臓疾患に対する超音波や内視鏡を用いての診断・治療も得意としています。
炎症性疾患は200例/年以上を診療しています。消化管の早期癌の内視鏡治療は250例/年以上施行しています。カプセル内視鏡は300例/年以上、小腸内視鏡も400例/年以上施行しています。新たに始まったインターフェロンフリー(経口剤)治療も100例/年以上、胆道・膵臓癌も40例/年以上診断・治療しています。
毎日、消化管は2名、肝臓は2名、胆道・膵臓は1名の専門医が外来を行っていますので、いつ受診されても専門医が診察します。
我々は世界に先駆けてがん抑制性線維芽細胞を同定し、がん促進性線維芽細胞を抑制性線維芽細胞に形質の転換を行う薬剤であるMIKE-1を見出しました。その薬剤を標準療法と併用し、既存の化学療法のボトルネックである薬剤送達障害の解消を狙う医師主導治験「国産既存薬の新効能による膵がんの間質初期化治療法の開発と第Ⅰ/Ⅱ相医師主導治験の実施」を行っています(jRCT臨床研究実施計画番号:jRCT2041210056、ClinicalTrials.gov Identifier:NCT05064618)。膵がんは5年生存率9.6%と主要ながん種の中で最も悪く、革新的な治療法の開発が強く望まれています。本治験がこの 社会的要請に応えるものになることを我々一同、強く願っています。また、消化管の早期癌に対する診断・治療や小腸内視鏡によるポリープ切除やバルーン拡張術の研究をしています。