名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科:膵内分泌腺-病気-膵内分泌腺の病気(詳細)
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膵内分泌腺の病気(詳細)

インスリノーマ

インスリノーマは膵島腫瘍の中でもっとも頻度の高い腫瘍です。ほとんどがひとつだけの単発性腫瘍で良性腫瘍ですが、まれにはふたつ以上腫瘍がみとめられる多発性腫瘍や悪性腫瘍もありますが、その割合は全体の10%以下です。別の項目で説明のある多発性内分泌腺腫瘍症のひとつとしてインスリノーマが発生した場合は多発性の可能性が高くなります。

インスリンは血液中の糖分を正常に保つ重要な働きを持っていますが、インスリノーマの患者さんでは血糖値に無関係にインスリンが分泌されますので、低血糖という症状が出ます。低血糖になると目がかすむ、複視、健忘症、異常行動などの症状がおこり、それに伴って発汗、脱力感、空腹感、ふるえ、動悸、めまい、体熱感、不安などが起こります。さらに進むとけいれん、意識混濁、意識消失、昏睡状態となりますが、ここまで進むと脳細胞に障害が残ることがあります。これらの症状は糖分を摂取することにより治ります。典型的な症状の場合はインスリノーマを疑われて診断がつきますが、中には他の病気と間違われてなかなかインスリノーマとわからないこともあります。間違われやすい病気には、てんかん、精神障害、神経疾患などが含まれます。正しく診断されなくても、患者さんは経験的に空腹になると調子が悪くなることを感じていて、食べることにより症状が出現するのを防ぐ、ということを意識せずにしていることがあります。この場合は体重が増加して肥満が進行します。インスリノーマの患者さんはこのような理由から肥満体になっていることが多くあります。

ガストリノーマ

ガストリノーマはインスリノーマに次いで多い膵島腫瘍です。ガストリノーマは膵臓だけでなく、十二指腸などの膵臓以外の部位にも多発することがあります。この病気は最初に報告した人の名前からゾリンジャーエリソン症候群(Zollinger-Ellison syndrome: ZES)と呼ばれることがあります。ガストリンというホルモンが高くなるため胃酸の分泌が多くなり、胃や十二指腸に消化性潰瘍がたくさんできます。そのため腹痛、下痢、胸焼けなどの症状が出ます。合併症としては消化性潰瘍からの消化管出血、そのことによる下血、吐血、貧血、さらに消化性潰瘍が穿孔して腹痛、腹膜炎、敗血症となることがあります。消化性潰瘍を繰り返すと食べ物が通過できなくなり吐き気、嘔吐という腸閉塞の症状が出ます。インスリノーマと同じく多発性内分泌腺腫瘍症の患者さんにもガストリノーマが生じることがあります。ガストリノーマができやすいのは膵臓の中でも右側で膵頭部という部分と、そこに接した十二指腸の壁の中です。図(膵内分泌2-1)

図(膵内分泌2-1)
図(膵内分泌2-1)

グルカゴノーマ

グルカゴノーマは膵島腫瘍の中でも比較的まれなものです。ランゲルハンス島の中のアルファ細胞から発生する腫瘍で、グルカゴンというホルモンを過剰に分泌するため、糖尿病、特有の皮膚症状、深部静脈血栓症などの症状が出ることがあります。皮膚症状に伴って口内炎、舌炎、口角症が出ることがあります。皮膚症状は臀部や下肢に自然に移動する(消失したり出現したりする)激しいかゆみを伴う紅斑(赤い皮膚発疹)です。

非機能性腫瘍

ホルモンを産生しない非機能性腫瘍の場合は、一般的には無症状です。腫瘍が非常に大きくなった場合は、腫瘍による圧迫、痛みなどの症状が出ることがあります。膵臓の右のほう(膵頭部と呼ぶ部位)に腫瘍が発生し、総胆管という肝臓から十二指腸へ胆汁を排泄する管を閉塞した場合は、からだが黄色くなる黄疸という症状がでることがあります。腫瘍が大きくなって近くにある十二指腸を閉塞した場合は、食べたものが小腸へ移動できなくなり、吐き気、嘔吐などの症状がでることがあります。

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