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副甲状腺

副甲状腺とは

副甲状腺は、別名を上皮小体ともいい、ホルモン(副甲状腺ホルモン:略号PTH)を分泌しています。名前は甲状腺に似ていて、甲状腺と同じようにホルモンを分泌していますが、副甲状腺ホルモンは甲状腺ホルモンとはまったく別のはたらきをしています。主に骨や腎臓に働き血液中のカルシウムの濃度を上昇させる役割をしています。
副甲状腺は4つあり、甲状腺(首の前、のどぼとけの骨よりやや下の方にある臓器)の背面に上下左右の4ヶ所に存在しています。

それぞれ大きさは数ミリ程度で、人間の目に見える臓器で最小といわれています。
副甲状腺を4つ持っている方が一番多いのですが、実は副甲状腺は4つとは限りません。5腺以上ある人は約15%いると言われています(過剰腺)。また副甲状腺は本来の位置とされている甲状腺の背側にないこともあります。心臓の近くや、首のかなり上のほうに生まれつき存在することもあります(異所性副甲状腺)。
過剰腺や異所性副甲状腺は、副甲状腺の病気にならなければ何も不都合なことはありません。過剰腺を持っていることや、異所性に副甲状腺があることを一生知らないままの方がほとんどです。副甲状腺の病気、その中でも手術が必要な副甲状腺機能亢進症になったときに、過剰腺が腫れている場合や、異所性に副甲状腺が位置しその副甲状腺が腫れた場合、はじめて問題となります。運悪く過剰腺あるいは異所性副甲状腺が腫れた場合、正常な位置にある副甲状腺は腫れていなくて、手術中に腫れた副甲状腺を発見できない、すなわち腫れた副甲状腺を摘出できない原因となることがあります。