当科について
挨拶
患者さんとご家族の気持ちに寄り添い
最先端の医療の中から
一人ひとりに最適な治療を共に考えます。
乳腺・内分泌外科 教授 永橋 昌幸
志ある医師や学生が集い
明るく活気ある学びの場を築き
次世代の乳腺・内分泌外科医を
育てています。
2026年(令和8年)2月1日付で、乳腺・内分泌外科長/教授を拝命いたしました永橋昌幸と申します。
私は2002年(平成14年)に新潟大学医学部を卒業後、新潟大学附属病院および新潟県内の関連病院において外科診療に携わり、さまざまな手術経験を積んでまいりました。大学院では、外科治療をより良いものにすることを目指し、病理学を通してがんの成り立ちを基礎から学びました。その後、がんの性質をより深く理解するため、2009年より米国バージニア州立大学腫瘍外科に留学し、がんの転移の仕組みに関する研究に取り組みました。帰国後は、がん薬物療法を学ぶ機会を経て、新潟大学において乳腺・内分泌外科チームの責任者として、診療・研究・教育に従事しました。2021年からは兵庫医科大学乳腺・内分泌外科にて、臨床医学と基礎医学の両面からがんを見つめ、患者さん一人ひとりに合わせた治療を大切にした乳腺診療を実践してまいりました。
近年、乳がんをはじめとする乳腺疾患の患者さんは増加しており、専門性の高い診療の重要性はますます高まっています。当科では、乳がんを中心とした乳腺疾患に加え、甲状腺・副甲状腺・副腎など内分泌臓器の病気に対する外科診療を行っています。名古屋東海圏の中核基幹病院として、患者さんの負担をできるだけ少なく、安全で質の高い治療を提供できるよう、低侵襲手術や新しい医療技術の導入に積極的に取り組んでいます。さらに、遺伝性乳癌卵巣癌症候群や多発性内分泌腫瘍症1型・2型などの遺伝性内分泌腫瘍についても豊富な診療経験を有し、遺伝専門部門と連携した高度な医療体制を整えています。患者さん一人ひとりに丁寧に向き合い、治療が難しい状況においても、あきらめることなく最善の治療を共に考えていくことを大切にしています。加えて、新しい治療や診断法の開発を目的とした臨床試験・治験やがんゲノムに基づく治療にも積極的に取り組み、名古屋大学に受け継がれてきた乳腺・内分泌外科診療の歩みを尊重しながら、診療・研究・教育のさらなる充実を目指してまいります。
また、地域医療の未来を支えるため、次世代を担う若手外科医や学生の育成にも力を注いでいます。患者さんにとって安心して医療を受けられる場であると同時に、若い医師や学生が「ここで学びたい」「ここで成長したい」と感じられるような、温かく活気ある診療・教育の環境を築いていきたいと考えています。臨床の現場から生まれる疑問を大切にし、診療と研究を結びつけながら課題の解決に取り組み、医療者も患者さんと共に学び、共に成長できる診療科・講座を構築してまいります。
微力ではございますが、皆様のご指導とご支援を賜りながら、一歩一歩着実に歩んでまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。