名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科:多発性内分泌腺腫瘍症-診断-甲状腺髄様癌の診断法
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トップ多発性内分泌腺腫瘍症とは診断>甲状腺髄様癌の診断法

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甲状腺髄様癌の診断法

甲状腺に腫瘍があるかないか、触診、エコー、CTなどで検査します。甲状腺髄様癌の発生する甲状腺C細胞はカルシトニンというホルモンを産生しますので、血液中のカルシトニンを測定して高値でないかどうか検査します。カルシトニンはイムノアッセイという非常に鋭敏な方法で、血液中にどれだけ存在するか測定することができます。C細胞過形成や甲状腺髄様癌のように甲状腺C細胞の数が増えると、カルシトニンの産生が増えて血液中へ多く放出されることにより、血液中のカルシトニン濃度が上昇します。まだ腫瘍としてとらえられないような早い段階で診断する方法として、ガストリン負荷テストがあります。カルシトニンはホルモンですが、このように病気の診断に用いるという点では腫瘍マーカーと考えても良いものです。甲状腺髄様癌の腫瘍マーカーとして他に大腸がんや乳癌でも使われるCEAがあります。CEAが高くて大腸をいろいろ検査したが異常なく、甲状腺にあったしこりが髄様癌だったという患者さんもおられます。

ガストリン負荷テスト

ガストリンは、胃から産生される胃液分泌を促進するホルモンと似た構造の、合成された(天然のものではない)ホルモンです。ガストリンは静脈内に注射すると、C細胞からのカルシトニンの放出を直ちに促進します。この検査はガストリンの注射前と後の血液中のカルシトニン値を測定することにより診断します。注射前、注射後1分、3分、5分、10分、15分と、1回約2ml(合計12ml)の採血をします。注射と採血は1本の同じ針で行いますので注射針の穿刺は1回だけで済みます。この検査の前は朝から絶食していただきます。この検査自体は約20分間で終了するので外来通院でできます。ガストリンの注射のあと胸部や腹部の圧迫感を20〜30秒間感じることがあります。まれには吐気や全身のほてり、四肢のむずがゆさを感じることもあります。これらの症状は注射の1〜2分後には消失します。この検査は1万回以上行われて、重大な副作用の報告は無かった安全なものです。刺激後のピーク値が刺激前値の3倍以上に上昇するか、300 ng/Lを超える時に陽性と判定し、甲状腺髄様癌の疑いがあります。

1999年以降日本ではガストリンの注射液が使えなくなりました。もともとの胃液分泌刺激試験がほとんど行われなくなったため輸入、販売が中止されたのです。医療機関によってガストリンを個人輸入して使用しているところもありますが、ガストリンの代わりにカルシウムを注射する方法もあります。ガストリンと同じようにカルシウムを静脈内に注射してその前後で採血をして血中のカルシトニンの測定をします。検査方法はガストリン負荷検査とまったく同じです。

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