名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科:乳腺-治療-抗癌剤の効果
名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科 ・ 名大病院へもどる サイトマップ トップへ戻る ・
・
・
・
診察内容のご案内
扱っている病気
乳腺
甲状腺
副腎
副甲状腺
多発性内分泌腺腫瘍症
膵内分泌腫瘍
Q&A
乳癌
甲状腺癌
副腎
副甲状腺
多発性内分泌腺腫瘍症
膵内分泌腫瘍
その他
・
文書類閲覧
・
リンク集
・
手術を受けられる患者様へのお願い
・
・
このページをご利用の方へ
・

トップ乳腺とは治療>抗癌剤の効果

前のページへ戻る

抗癌剤の効果

まず、抗癌剤が効くという言葉が医者と患者さんの間で異なることが問題となります。患者さんは抗癌剤が効くと聞けばおそらくその薬によって癌が消えてしまい、癌が“治る”と受け取ることが多いようです。しかし、癌に携わる医者がこの抗癌剤は効きますよと言っている本当の意味は癌がその抗癌剤を使うことにより“ある一定期間縮小する事”なのです。この違いをお互いに理解して話を進めないと話がかみ合いません。

抗癌剤が無かった昔、乳癌に対して手術しか行われていなかった時代でも手術を受けた方のかなりの方は治っていました。治らなかった(つまり癌が再発して亡くなった)ということは手術で乳癌のしこりは切除できても、体のどこかに潜んでいた乳癌細胞が何年か後に明らかなかたまりとして成長して、生命に必要な臓器の機能を奪ってしまうことです。このどこかに潜んでいる癌細胞を消滅できないかということで色々な抗癌剤が登場してきました。しかし、どこかに潜んでいるかもしれない(手術の時に潜んでいないことも多い)乳癌細胞に新しい抗癌剤の効果を試すことは倫理的に許されることではありません。そこでまず、最初はこれらの抗癌剤を再発した癌に対して使用して、その再発腫瘍を縮小させる効果が確かめられていきました。縮小する効果が確かめられたら、次は目に見えない微少な癌細胞のかたまりに対して効果があるかどうかを確かめに行きました。つまり、再発を抑制できるかどうかを確かめにいったわけです。

本題に戻しますと、抗癌剤を術後に再発予防のために使用する場合と、再発してしまった場合に使用する場合に分けて説明します。

再発予防の場合

簡単に言えば再発する確率を最大半分程度に下げることができます。例えば手術のみでは100人中80人が治る進行度の患者さんでは抗癌剤を使うことにより90人程度まで治るようにすることができます。しかし確率を半分に下げるという表現がくせ者で100人中50人が手術のみで治る進行度の患者さんでは抗癌剤により75人までが治るようになり、恩恵を被る人は75引く50で25人となります。これは非常に大きな数字と思われます。しかし、もし手術のみで100人中96人が治るような早期癌の患者さんの場合、抗癌剤を使うと98人が治るようになります。その差は2人です。元の96人は結局不必要な薬を投与されたことになります。患者さんが治療を開始するときに自分がどのグループ(抗癌剤を使わなくても治るグループ、使ったことにより治ったグループ、使っても治らないグループ)にいるかはわかりません。ですから、この数字をどのようにとらえるかは人それぞれで、私たちはこれらの数字を提示して、医師としての意見を伝えて、患者さんの意思決定を手助けしています。

再発乳癌の場合

残念ながら現在使われている抗癌剤では一旦再発してしまった乳癌を治すことはなかなか困難です。抗癌剤の力で消滅させることは難しくても、増殖をくい止めたりする事は可能なことが多いので(通常6−7割の患者さんでくい止めることができます。)、薬の効果がある限り続けることになります。また、増殖がくい止められなくなった場合(つまり効かなくなった場合)は別の薬に変えて治療を続けます。この様にして再発後何年にもわたって元気に生活されている方が多くなってきています。

乳房温存術後の局所再発(残した乳房の中に再発すること)だけの場合は再度手術によって切除できることが多く、治癒を十分期待できます。

・
・

Copyright© 2005, Nagoya University Hospital. All rights reserved.

医師紹介

病棟紹介

外来案内

入院案内