Interview先輩看護師紹介
スペシャリスト
患者さんと職員を守る感染対策を
さらに徹底するために、
専門の認定看護師としての
役割を追究しています。
- 2005年入職
- 感染対策 副看護師長
感染管理認定看護師 - 豊留 有香
- プロフィール
- 2002年、総合病院へ入職。2005年、名大病院に転職し、NICUに配属。出産を経て2008年に復帰。2014年に感染管理認定看護師教育課程に入学し、2015年卒業。NUCUに副看護師長として戻るとともに、感染管理認定看護師の資格を取得。2016年に中央感染制御部/院内感染対策チームに異動して以降は、病院内の感染管理業務に従事しています。
- 現在従事している、
仕事の内容を教えてください。 - 看護部の一員として中央感染制御部に所属し、副看護師長として勤務しています。また、医師・薬剤師・臨床検査技師・看護師と協働して感染予防策の指導や現場サポートを行う院内感染対策チームにも所属。感染管理認定看護師の資格を取得している私は、確かな感染対策が実施できるように手順を整備するとともに、実施に向けた指導や遵守状況の確認、医療関連感染症の継続的な監視など、感染低減対策の改善活動を行っています。
名大病院の高度で先進的な医療を必要とする患者さんには、免疫が低く感染しやすい状態であったり、身体に負担がかる治療や処置を必要としたりするケースが多くみられます。そうした方々が医療関連感染を引き起こさないように、感染予防対策の指導に力を注ぐことが私のいちばんの役割です。新型コロナウイルス感染症の患者さんを多く受け入れてきた名大病院で、今後も治療が安全に行えるように、そして現場の職員が安全に働けるようにすることが、感染管理認定看護師の使命だと考えています。
- なぜ名大病院に転職したのですか。
また、なぜ認定看護師を
目指したのですか。 - 前に所属していた病院では、NICUで3年間勤務していました。そこでの経験を通してチーム医療の大切さやNICU看護の魅力を知り、集中治療を必要とする新生児の看護をしっかりと学びたいと感じるようになりました。外科系疾患を持った新生児は大学病院に搬送していたため、あらゆる分野の新生児看護が経験できると考えて大学病院への転職を決意しました。高いレベルの診療、看護を実践している名大病院で、新たな一歩を踏み出しました。
入職後は想像していた通り、さまざまな疾患の新生児看護を経験し、さまざまな出来事にも直面しました。その中に、抗菌薬が効きにくくなる薬剤耐性菌の伝播がありました。免疫機能や皮膚のバリア機能が弱い患者さんをケアしなければならいなのに、なぜ防げなかったのか。その悔しい思いが感染管理の勉強を始めたきっかけです。そして、当時所属していた部署の上司の後押しもあり、感染管理認定看護師としてキャリアアップする道を選択しました。感染対策に奔走する現在の私につながっています。
- これから磨きたいスキル、
かなえたい目標を教えてください。 - 私が所属する中央感染制御部は、患者さんを直接看護する部署ではありません。感染管理認定看護師としても、患者さんをケアするのでなく、感染対策を職員に理解してもらい、実践につなげる方法を考えるのが仕事です。自分が現場で行動しない分、多くの職員を動かすには現状や要望などを聞くスキル、そして対策の必要性や実践する方法などを伝えるスキルが何より重要だと実感してします。感染対策を徹底する上でも、それらを磨くことが現在の目標です。
また、感染対策で重要となる手指衛生を、これまで以上に徹底する活動にも注力しています。誰にでもすぐできる簡単な感染対策でありながら、手指を介した病原体の伝播や医療関連感染はゼロではありません。そのため、名大病院では2017年から手指衛生の改善活動を開始しました。それ以降、なぜ手指衛生が必要で、徹底しないとどのようなリスクがあるのかを理解し、実践してもらうための活動を継続しています。
こうした病院内の改善活動と並行して、手指衛生の推進活動を地域や日本各地に普及させていくことがもう一つの目標です。どちらも達成できるように、自己研鑽を続けていきたいと思います。
Off time休日の過ごし方
COVID-19感染症の流行時、制限があったりしましたが、感染対策をしっかり行いながら、買い物や食事に出かけたりして、上手にリフレッシュしています。
また、入職してから料理にも挑戦中です。休日には食材をまとめ買いし、平日の食事分まで作り置きをしています。