Interview先輩看護師紹介
ゼネラリスト
専門領域の看護から、
幅広い知識が求められる看護へ。
ICUが、思いをかなえる舞台になりました。
- 2013年入職
- SICU
- 諏訪 亮
- プロフィール
- 2009年、循環器専門病院へ入職。2013年、名大病院へ転職し、SICUに配属。2014年にEMICUへ異動。院内クリティカルケア研修を履修後、教育係、教育リンクナースを担当。2018年にはSICUへ異動。2019年には看護師特定行為研修の履修を開始しました。
- なぜ名大病院に転職したのですか?
- 私は看護師免許を取得後、学びたい分野に関する専門知識をしっかり身につけたいと考え、循環器専門病院に入職しました。しかし、その病院で4年勤務する間に、患者さんの疾患や病状はさまざまな領域が関連し合った結果であり、対処するには専門領域の知識だけでは不足していると感じるようになりました。専門領域を集中的に学ぶことは有意義だったのですが、名大病院で全体的な視野を養おうと考えたのです。
入職してすぐ、SICU(外科系集中治療部)への配属を自ら希望。心臓や血管、腹部などの大手術の術後や、多臓器の障害、重症感染症などを持つ患者さんを対象とし、幅広い知識や看護技術が求められる場に飛び込んでいきました。その後、EMICU(救急・内科系集中治療室)へ異動。病院内でのクリティカルケア研修を履修して、救命技術や危機的状況にある患者さんやご家族への精神面の看護などを学んだ上で再びSICUに異動し、現在に至っています。
- 日々の看護で心がけていることは何ですか?
- ICUという環境は医療者でも関わる機会が少ない部署です。また、患者さんやご家族にとっては手術への不安だけでなく、ICUに入るという特殊な状況にも大きな不安を抱くことになります。そういった心配を少しでも減らし、ICUでの生活を安心して送ることができるように、ナースコールを押さなくても傍で見守っている看護師を目指しています。また、常に体温や脈拍、呼吸数をはじめとするバイタルサインの変化に注意し、異変に迅速に対応できる看護師であるよう心がけています。
こうした思いは、私だけではなく後輩スタッフを含めた全員が共有し、行動に移すことが何より重要です。そのためにはみんなが臆することなく働ける環境づくりが重要と考え、日頃からスタッフ間のコミュニケーションを積極的に取るようにしています。
- これからの夢や目標を教えてください。
- 団塊の世代が後期高齢者となる数年後に備え、医師の手順書によって一定の診療補助が行える看護師を育成する特定行為研修を受講しています。当面の目標としては、この研修で習得したことを臨床で活用したいと思っています。また、私がこの研修の1期生となるので、今後増えてくると予想されている特定行為研修修了者が現場で働きやすい環境づくりを行いたいと考えています。
さらに長期的には、名大病院で学んだ内容を地域医療へ生かすための学びを、さらに深化させたいというビジョンを持っています。これからの地域医療には医師と看護師がいま以上に協力した体制づくりが重要となります。そのため地域医療の急性期領域における看護師の特定行為の役割確立を目指して行動していくつもりです。
ICUは男性看護師が多いため、「ICUメンズ会」と称して旅行などに出かけたりして、仕事の悩みを仲間同士で聞き、解決する場にもなっています。
Off time休日の過ごし方
連休を取ることができたら、1泊2日でおいしいものを各地に食べに出かけています。また、夏は海やレジャーランド、冬は温泉に行くことが多いです。映画観賞も好きで、多いときには週に5本の映画を見ます。最近は洋楽のフェスにもよく行っています。
もちろん遊ぶだけでなく、定期購読している集中治療領域の雑誌を読み、新しい知識を得るようにもしています。