名古屋大学大学院医学研究科 医療薬学・医学部附属病院薬剤部

薬剤師・レジデント・事務職員募集のお知らせ

専門・認定薬剤師からのメッセージ

がん専門薬剤師を取得して

私は名大病院での研修を経て、2013年にがん専門薬剤師を取得しました。日本人の2人に1人は生涯でがんに罹患する現在、より高度な知識や考え方を身に着ける必要を感じたことが、専門薬剤師の取得を目指したきっかけでした。
取得以降は、入院・外来のがん患者さんの指導をはじめ、レジメンの管理などにも関わらせていただきました。その中で感じたことは、専門薬剤師取得は決してゴールではなく、スタートだということです。今でも毎日患者さんから学びの種をもらっていますし、他職種から頼られることで、大きなやりがいをもらっています。
忙しい中でなかなか大変ではありますが、これからもチーム医療の中でしっかりと役割を果たせるよう、少しでも患者さんの役にたてるよう研鑽を積んでいきたいと思っています。

熊倉 康郎

がん薬物療法認定薬剤師取得を取得して

私は他の病院で3年間薬剤師レジデントとしてがん治療を学んだ後、研修施設である当院に就職し、計5年間の研修期間をクリアし資格取得にチャレンジしました。当時、育休明けで大変な面もありましたが、周りの方々の支えに感謝しています。現在は育児の為に時短勤務中ではありますが、製剤室での業務でがん治療に携わり、外来化学療法室や薬剤師外来での服薬指導を担当することもありやりがいを感じています。副作用の出方や感じ方など患者の皆さんから教わることが多く、日々勉強だと感じます。がんの領域では新しい薬がどんどん発売され、勉強が追いついていかない面もありますが、患者の方々や医療スタッフに貢献できるようにこれからも研鑽と経験を積んでいきたいと思います。

前田 愛

緩和薬物療法認定薬剤師を取得して

私は2011年に緩和薬物療法認定薬剤師を、2012年にがん専門薬剤師を当院で取得しました。現在は外来化学療法室での化学療法とともに、緩和ケアチームの兼任薬剤師として診療業務を行っております。がん治療は化学療法とともに緩和治療も重要な柱の1つです。なかでも薬物治療は緩和医療の中心をなすものです。薬理、薬物動態学点だけでなく、アドヒアランス、患者さんの生活スタイルなど、薬剤師として多角的な視点からベストな薬剤選択を提案できるよう日々努めています。
また緩和医療はエビデンスが乏しい領域でもあります。エビデンスのない臨床疑問を解決すべく、緩和領域での臨床研究も積極的に行っております。将来の緩和医療の進歩につながるようなエビデンスの構築に貢献できればと思います。

宮崎 雅之

NST専門療法士を取得して

NST専門療法士を取得するきっかけとなったのは、病棟専任薬剤師として耳鼻咽喉科や消化器外科などの患者さんに携わったことでした。その際、嚥下障害やイレウスなど栄養管理に難渋する場面に何度も直面し、栄養療法の重要性について学びました。NSTのメンバーとしても活動する機会をいただき、高度な低栄養状態症例を経験しました。経腸栄養剤や高カロリー輸液を用いた栄養管理における処方設計など、薬剤師の介入が求められる場面が多々あり、栄養療法の知識をより深める必要があると感じ、NST専門療法士の取得を目指しました。現在は当院のNST薬剤師として、カンファレンス、ラウンドの参加や院内スタッフ向けの勉強会などに携わっています。近年、臨床栄養代謝専門療法士も新設され、より専門性の高い認定資格の取得も目指しています。

藤野 泰孝

© Nagoya University School of Medicine. All Rights Reserved.