名古屋大学大学院医学研究科 医療薬学・医学部附属病院薬剤部

薬剤部紹介

薬剤部長・挨拶

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名古屋大学大学院医学系研究科
医療薬学・医学部附属病院薬剤部
教授・薬剤部長 山田清文

名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学・医学部附属病院薬剤部の当ウェブサイトにアクセスしていただき有難うございます。
このウェブサイトは、(1)医療薬学研究室の教育・研究に興味のある学生や社会人の皆様、および(2)薬剤部での実習や研修を希望される薬学部の学生・教員および研修希望の薬剤師の皆様のために作成されています。

薬剤部の歴史は古く明治4年5月に名古屋藩評定に仮病院を設置した時に始まるといわれております。その後、愛知県病院、国立病院、愛知病院、愛知医科大学病院、愛知医科大学附属医院、名古屋医科大学附属医院、名古屋帝国大学医学部附属医院、名古屋大学医学部附属医院、名古屋大学医学部附属病院と名前を変えてきました。その間に18人の薬剤部長(薬局長)が薬剤部をリードしてきました。
薬剤部の業務は多岐にわたり、4副部長が11業務部門を分担し管理運営をしております。11業務部門は試験室,治験薬管理室,薬品管理室,麻薬室,薬務室、外来調剤室、入院調剤室、薬品情報室,第一製剤室,第二製剤室,薬歴管理室および事務室から成っています。また臨床治験管理センターに薬剤師を派遣しています。
薬剤部は、患者様に対して最高のPharmaceutical Careを提供し、薬の専門家として医薬品の適正使用を介して患者様のQuality of Life (QOL)を向上させることを目標としています。専門性を生かして、医薬品の効果を最大限とし、副作用を最小限に抑えるために様々な活動を行なっています。例えば、各診療科の先生方と連携して、入院患者様の服薬指導は勿論のこと、外来患者様を対象に服薬指導を目的とした薬剤師外来(ステロイド等の吸入教室、ワルファリン教室、認知症教室)を全国の大学病院に先駆けて開設し、治療効果の向上と副作用の防止に努めています。また、抗生剤を安全に使用するための研究や個別医療に対応するための遺伝子解析の研究も展開しています。

医療薬学研究室は、医療の臨床現場からのニーズに沿った薬学的研究を目的とする研究室です。現在では、ほぼ全ての薬科大学・薬学部に、"医療薬学講座"が設置されていますが、「医療薬学」という言葉が薬系大学においてすら目新しかった昭和59年に本学医療薬学研究室は設置されました。以来、薬学部を持たない名古屋大学では唯一、薬物と生体との相互作用を研究する場として非常に重要な位置を占め、我が国の医療薬学研究の先導を担えるよう薬剤部職員と一丸となって精進してきました。
医療薬学研究室には博士課程大学院生、留学生、Post Doctoral Fellow、研究生が所属し、他大学の医療薬学コースの修士課程の大学院生も受け入れています。当研究室の主な研究テーマは、(1)記憶や情動の分子基盤の解明と統合失調やアルツハイマー病などの神経精神疾患の分子病態の解明、および(2)患者様のQOLの改善とファーマシューティケルケアの向上を目指した医療薬学研究です。

薬剤部・医療薬学研究室は、臨床活動と研究・教育をとおして新しい医学・医療の発展に貢献できるよう精進してまいります。薬剤部での研修や医療薬学研究室での研究に興味のある方はいつでもご連絡ください。

平成19年10月

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