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薬剤部紹介
薬剤部長・挨拶
名古屋大学大学院医学系研究科 医療薬学・医学部附属病院薬剤部
教授・薬剤部長 池末裕明
令和7年2月
名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学分野・医学部附属病院薬剤部のホームページをご覧いただき有難うございます。
名古屋大学は、自由闊達な学風のもと、研究と教育を通じて人々の幸福に貢献することを使命としてきました。その精神は、当院そして薬剤部の根幹を支えています。薬剤部の歴史は、明治4年(1871年)名古屋藩評定所跡に仮病院が設置された時に始まります。以降、150年余にわたって19人の薬剤部長(薬局長)が薬剤部をリードしてきました。現在、学問分野として医療薬学は広く認知されていますが、本学では昭和59年(1984年)、いわば黎明期に医療薬学研究室が設置されており、日本の薬剤業務を牽引するうえでも画期的なことでした。以降、最先端の神経精神薬理学的研究に加え、全国に先駆けて呼吸器疾患に対する吸入療法、腎疾患や認知症などの薬剤師外来を展開するなど、近隣の大学薬学部とも協力して医療薬学における重要なエビデンスを創出し、薬剤業務を切り拓いてきました。業務を展開するには、パートナーとしての医療職や事務職の協力が欠かせません。力強い後押しをいただいた各診療科・部門との深い信頼関係があってのことと感謝しています。
私たちは、誰かの役に立ちたいと願い、薬剤師を志しました。患者さんやご家族、様々なスタッフとの関わりに加えて、家族や友人と過ごす時間を大切にすることも、私たちの人生や人間性をより豊かにします。それぞれの多様性を尊重しながら協力し、患者さん個々の最適で安全・安心な薬物治療のため貢献します。加えて、互いが感謝して共に働く仲間に貢献しようと努力する組織でありたいと考えています。仲間とは、薬剤部で働くメンバーから、チーム医療をとおして協働する他職種、さらに地域や行政、企業で働く様々な方々と、その範囲は広がっていきます。これらの姿勢には、学生や若手、ベテランに至るまで違いはありません。業務・教育・研究をとおして共に学び成長し、医療や社会に貢献していく環境を整えます。これまで先輩方が大切に築いてこられた伝統を礎に、確かな専門性と人間性を備えた薬剤師、医療薬学のリーダーとなる人材を育成し、新たな歴史と医療薬学の未来を切り拓いていきます。
薬学生の皆さん、薬剤師としてのキャリアをスタートするにあたり、最初の一歩となる研鑽をここで積みませんか?経験者も歓迎します。臨床における豊富な経験と専門性の追求に加え、医療薬学研究に取り組み博士の学位を取得するなど、多様なキャリアパスが広がっています。薬剤部での研修や医療薬学研究室での研究に興味のある方はいつでもご連絡ください。
名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学分野
名古屋大学医学部附属病院薬剤部
教授・薬剤部長 池末裕明
プロフィール
1998年3月 九州大学薬学部 卒業
1999年4月 九州大学医学部附属病院(現・九州大学病院)薬剤部 薬剤師
2003年10月 九州大学病院薬剤部 薬剤主任
2008年8月 九州大学大学院薬学府 博士(薬学)
2008年10月 米国ウィスコンシン大学病院留学 (日本病院薬剤師会 海外派遣事業)
2009年3月 九州大学病院薬剤部に帰任
2016年4月 神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部 副部長代行
2020年4月 同 副部長
2024年9月 名古屋大学医学部附属病院薬剤部 教授・薬剤部長