リウマチ患者様向け

「うまい話にご用心」

あさいリウマチ整形クリニック 浅井 富明

 「○○でガンが治った」、「△△があればもうリウマチは怖くない」、このような広告が、連日、新聞、雑誌に載っている。患者さんの関心も高い。ガンやリウマチなど根本原因が解明されていない病気を対象に、不安感につけ込んで、金儲けをしようとする輩が後を絶たない。
 内容紹介の本を足がかりにするが、本当の目的は薬と称する高価な商品を販売することである。一定の周期で新たなものが登場してくるところをみれば、いかにインチキであるかすぐわかる。なぜなら、○○や△△で本当にガンやリウマチが治るのであれば、次の商品がでてくる余地はないからである。新しい商品が登場するということは、○○や△△は、はじめから効果がなかったことになる。効果がないことがバレルと、次々と新しい商品を登場させる。
 残念なことに、一流とされる新聞や雑誌がこれらに広告の場を提供している。ある意味で悪徳商法の片棒を担いでいるようなものである。メディアに掲載広告に対するチェック機能が期待できなければ、読者が注意する以外にない。
 一般に、人は高価であればあるほど、商品価値があると思う。ところが、「体によいもの、治療の助けになるもの」に関してはあてはまらない。無料あるいは無料にちかく、昔から伝承されているものほど信頼できる。高価なものほど値段に比例して胡散臭さが増える。
 うまい話にご用心。