本会の目的

本会の目的は、名古屋地区のリウマチ診療にかかわる医師並びに医療関係者が相互に研鑽をはかり、患者に焦点を当てた診療を行い診療の連携を図ることにより、患者教育の実施やリウマチ治療に関する啓発活動を通じて地域医療の発展に寄与することであります。この目的を達成するために、講演会・症例検討会、市民公開講座、その他の目的を達成するために必要な事業を行ってまいります。

リウマチ治療でネット
中日新聞(2004年4月13日 火曜日)より抜粋

名古屋の医師ら結成/地域医療に知識生かす

 難病のリウマチ治療の取り組む名古屋市などの医師らが「名古屋リウマチネットワーク」をつくった。大学などの専門医と地域の医師が手を結び、患者の日々の診療と高度治療をバランスよく提供していくのが狙い。代表幹事の石黒直樹・名古屋大教授(整形外科学)によると、リウマチ治療を専門とした医師のネットワークは、全国でも珍しいという。
 リウマチは関節に炎症やはれが起き、強い痛みを伴う病気。根本治療が難しく、病状が進めば関節の変形や機能障害が起きる。早期に治療すれば進行をかなり食い止めることができるが、患者ごとに治療内容が異なるなど専門性が高い。だが豊富な知識・経験を持つ医師は少ないのが実情。
 これらを打開しようと石黒教授らが同ネットワークを発案。昨年秋から名古屋市や愛知県豊田市などの開業医、愛知医大(同県長久手町)の専門医らに呼び掛け、二十人で三月に結成した。名大大学院医学系研究科整形外科学教室が当面の事務局を担当。症例検討会を開いて最先端の知識・情報を吸収するほか、専門医が開業医の患者の情報を共有し、日常の診療の助言や高度医療を担当する体制づくりを急ぐ。
 リウマチ患者は成人の百人に一人、名古屋市で約二万人と推計される。石黒教授は「この規模は一般の医療機関にはなじみが薄く、専門医だけではこなしきれない“はざま”にある。地域単位でのすそ野拡大が急務だ」と話し多くの医師の参加を呼び掛けている。