新学術領域研究(研究領域提案型) 脳タンパク質老化と認知症制御

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公募研究

本領域では、新たな技術の創出と若手研究者の育成に貢献する公募研究を募集します。

新学術領域研究(研究領域提案型)
課題番号 26117001
研究課題名「脳タンパク質老化と認知症制御」

領域略称名 脳タンパク質老化
領域番号 3608
設定期間 平成26年度~平成30年度
領域代表者 祖父江 元
所属機関 名古屋大学大学院医学系研究科

本研究領域は、正常に機能していた脳タンパク質がなぜ、どのように老化し毒性を獲得するのか、どのように拡大するのか、どのように神経回路破綻を来たし認知症に至るのか、またどのような治療的介入が最終的な認知症予防につながるのかなど、本質的な疑問に答えるべく、立ち上げる新領域である。脳タンパク質老化を軸に、分子から個体までを視野に入れ、正常から神経変性に至る時間軸による変化を、次世代型先端技術を駆使して学際的に解析することで、脳におけるタンパク質老化学を切り開くものである。

本領域は、『脳タンパク質老化と神経回路破綻(A01)』、『脳タンパク質老化の分子基盤(A02)』、『脳タンパク質老化に対する治療開発(A03)』の3つの研究グループが有機的に結合して研究することにより、(1) 脳タンパク質老化の開始と病原性獲得メカニズム解明、 (2) 老化脳タンパク質の細胞間伝播・感染性獲得メカニズム解明、(3) 脳タンパク質老化による細胞毒性の抑制メカニズム解明および病態マーカー開発、(4) 脳タンパク質老化の可視化と神経回路破綻の解明を進める。

公募研究の採択目安件数は、単年度当たりの応募額 500 万円を上限とする研究を 5件程度、200 万円を上限とする研究を 11件程度予定している。特に、若手研究者による新規視点からの独創的な提案を期待する。また、共同研究への展開を意図した積極的な提案、ならびにタンパク質の構造解析、老化タンパク質の毒性解析、タンパク質の構造・機能を規定する核酸の解析、革新的画像解析技術の開発、イメージングゲノミクスや、PETと脳内神経回路解析結果との関係の解析、iPS細胞を用いた脳タンパク質老化研究をはじめビッグデータを取り扱う取り組みも歓迎する。

なお、研究内容の詳細については、領域ホームページ(http://www.protein-dementia.jp/)を参照すること。

研究項目