新学術領域研究(研究領域提案型) 脳タンパク質老化と認知症制御

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領域概要

本研究領域は、正常に機能していた脳タンパク質がなぜ、どのように老化し毒性を獲得するのか、どのように拡大するのか、どのように神経回路破綻を来たし認知症に至るのか、またどのような治療的介入が最終的な認知症予防につながるのかなど、本質的な疑問に答えるべく、立ち上げる新領域である。脳タンパク質老化を軸に、分子から個体までを視野に入れ、正常から神経変性に至る時間軸による変化を、次世代型先端技術を駆使して学際的に解析することで、脳におけるタンパク質老化学を切り開くものである。
本領域は、『脳タンパク質老化と神経回路破綻(A01)』、『脳タンパク質老化の分子基盤(A02)』、『脳タンパク質老化に対する治療開発(A03)』の3つの研究グループが有機的に結合して研究することにより、(1) 脳タンパク質老化の開始と病原性獲得メカニズム解明、 (2) 老化脳タンパク質の細胞間伝播・感染性獲得メカニズム解明、(3) 脳タンパク質老化による細胞毒性の抑制メカニズム解明および病態マーカー開発、(4) 脳タンパク質老化の可視化と神経回路破綻の解明を進める。