大学院教育Master & Doctoral Course

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「Premium Lecture(基盤医学特論)」

概要

Premium lectureは本研究科から出た特に優れた研究成果を中心に発表と議論の場を設け、特に研究者同士の生の情報交換、共同研究の促進、若手研究者への刺激となることを目的にします。研究を実際に行った若手研究者あるいは直接指導した若手研究者に講演を依頼します。また、幅広い共同研究のコアとなる研究手法を持たれるシニア教員にも依頼します。年6回程度のペースで開催し、本キャンパスの学術的文化醸成の一助となることを期待したいと思います。そのために、若手研究者有志から成るPremium lecture実行委員会が演者をノミネーションし、会を主催します。

lectureは基盤医学特論を兼ねます。また、lectureの後には演者あるいは参加者同士の直接の情報交換のためのCaféを用意いたします。

第2回 がん細胞のエピゲノム解読とその制御

講師:腫瘍生物学 近藤 豊 教授

日時:2017 年 10 月 31 日(火) 午後 5 時から午後 6 時半

場所: 鶴友会館 2 階 大会議室

内容:
Premium_Lecture_171031.jpgがんの進展過程では未分化な細胞の増生や、他の細胞系列への分化転換が治療抵抗性細胞を生みだすが、その背景には、多彩なエピゲノムによるがん細胞の制御が考えられている。私たちの研究室では、これまでがん細胞のエピゲノムについて解析を行ってきた。特に最近、遺伝子特異的にエピゲノムを誘導する分子として長鎖非翻訳RNA (lncRNA)に着目し、がん細胞の維持に関わる新たなlncRNAを同定するとともに、それを標的とした核酸化合物の有効性を示した。今回は現在注目しているがん細胞のエピゲノム機構から、将来の診断・治療に向けた応用までについて述べたい

第2回チラシ

第1回 免疫ゲノム解析による抗腫瘍免疫応答の本態解明

講師:分子細胞免疫学 西川 博嘉 教授

日時:2017 年 8 月 16 日(水) 午後 5 時から午後 6 時半

場所: 医学部基礎研究棟 第 1 講義室

内容:Premium_Lecture_170816.png
1世紀程前にW. Coleyが免疫応答により悪性腫瘍が退縮することを見いだしてから、がん免疫研究はup and downを繰り返しながら発展を遂げてきた。近年の免疫チェックポイント阻害剤の臨床導入により、がん免疫分野は新たな局面を迎えている。しかし、免疫チェックポイント阻害剤単剤で臨床効果が認められる患者は限定的であるため、抗腫瘍免疫応答の本態を明らかにし、レスポンダーを識別するバイオマーカーの同定および効果的ながん免疫療法の開発が緊喫の課題である。本lectureでは、我々が現在進めている個々のがん患者の免疫系及びがん細胞側の多様性に基づく解析から抗腫瘍免疫応答の本態について議論したい。

第1回チラシ