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学部長・研究科長からのメッセージ

メッセージ

門松先生名古屋大学医学部・医学系研究科を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。

名古屋大学は1871(明治4)年に名古屋藩の仮医学校、仮病院として発足しました。もうすぐ150周年を迎える、我が国で最も古い大学の1つです。1939年に医学部と理工学部からなる7番目の帝国大学となり、第2次世界大戦後の1949年に新制名古屋大学として再出発しました。

医学部には1997年に保健学科が設置され、医学科と保健学科からなる2学科制になりました。両学科ともに現代の医療に貢献する人材育成に取り組んでいます。中でも私たちの特徴は研究医、研究心を持った医療人の育成にあり、その国際的リーダーを育てることを目標の一つに置いています。そのために、医学科ではメディカルサイエンスカフェや学生研究会を立ち上げ、3年次には半年にわたる基礎医学研究、6年次には海外臨床実習などのプログラムを用意しています。さらに推薦入学、学士編入学、MDPhDコースなどの設置により研究志向の学生の獲得と育成に力を入れています。

大学院は医学系研究科として医学と保健学のそれぞれで運営されています。医学では総合医学専攻とアデレード大学及びルンド大学との共同学位プログラムを実施する国際連携総合医学専攻を運営しています。

総合医学専攻は、基礎医学領域、臨床医学領域、統合医薬学領域の3つの領域から成り、医学分野に薬学の文化を根付かせるユニークな取組みを進めています。また、産学協同研究講座、寄附講座などにより産学連携が進んでいます。これまで私たちは3つのCOE(COE、21世紀COE、グローバルCOE)でがんと神経を研究・教育の中軸に据えて来ました。神経難病の医師主導治験を主導するなどトランスレーショナル研究にも力を入れています。今後は、このような特徴を活かすと同時に、時代を先取りする新たな研究・教育の展開を目指します。

一方、国際連携総合医学専攻は2015年の日本初となるジョイントディグリープログラム(オーストラリアのアデレード大学と名古屋大学の医学系大学院間で締結しました)の開始に伴って設置されました。さらに2017年からはスウェーデンのルンド大学とのプログラムが新たに加わります。これらのプログラムでは学生は相手校に1年以上滞在して研究をし、名古屋大学と相手校の2校が共同で博士号を授与します。国際的に高名な2つの大学が学生を評価することによって高い学位の質が保証され、また、教育研究面での国際化にも寄与します。私たちが先導するこの制度は今や全国で広がりを見せつつあります。

さらに保健学の大学院も2002年よりスタートし、看護学専攻・医療技術 学専攻・リハビリテーション療法学専攻の3専攻が運営されています。ここでは、国際的医療人育成を推進しています。

私たちの日々の教育研究活動は国民の皆様によって支えられています。例えば、2014年7月には、税金と御寄附によって、医系研究棟3号館が完成しました。これによって、医学部学生の形態学(解剖学、病理学など)教育設備が充実し、研究の共用施設としての分析機器部門をまとめることができました。また、学術的成果に対する励ましや期待の声もたくさんいただいております。このような物心両面のご支援に報いるためにも、世界の医学医療を担う優れた人材を育成し、研究の成果を社会に還元できるように尽力する所存です。これからも皆様の力強いご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

平成29年4月
医学部長・医学系研究科長 門松 健治

プロフィールM. 2017

プロフィール

かどまつ けんじ
門松 健治 / KADOMATSU, Kenji

大学院医学系研究科 教授

専門分野
  1. 神経生物学
  2. 腫瘍生物学
  3. 糖鎖生物学
研究テーマ
  1. 神経再生機構
  2. 小児がん発生機構と治療法
  3. 成長因子ミッドカインの作用機構
主要論文
  1. Sato Y, Sato W, Maruyama S, Wilcox CS, Falck JR, Masuda T, Kosugi T, Kojima H, Maeda K, Furuhashi K, Ando M, Imai E, Matsuo S, Kadomatsu K. Midkine Regulates BP through Cytochrome P450-Derived Eicosanoids. J Am Soc Nephrol. 26(8):1806-15 (2015).
  2. Kishida S, Mu P, Miyakawa S, Fujiwara M, Abe T, Sakamoto K, Onishi A, Nakamura Y, Kadomatsu K. Midkine Promotes Neuroblastoma through Notch2 Signaling. Cancer Res. 73(4):1318-27 (2013).
  3. Huang, P., Kishida, S., Cao, D., Murakami-Tonami, Y., Mu, P., Nakaguro, M., Koide, N., Takeuchi, I., Akina Onishi, A., Kadomatsu, K. The neuronal differentiation factor NeuroD1 downregulates the neuronal repellent factor Slit2 expression and promotes cell motility and tumor formation of neuroblastoma. Cancer Res. 71(8):2938-2948 (2011)
  4. Imagama S, Sakamoto K, Tauchi R, Shinjo R, Ohgomori T, Ito Z, Zhang H, Nishida Y, Asami N, Takeshita S, Sugiura N, Watanabe H, Yamashita T, Ishiguro N, Matsuyama Y, Kadomatsu K. Keratan sulfate restricts neural plasticity after spinal cord injury. J Neurosci. 31(47):17091-102 (2011)
  5. Ito Z, Sakamoto K, Imagama S, Matsuyama Y, Zhang H, Hirano K, Ando K, Yamashita T, Ishiguro N, Kadomatsu K. N-acetylglucosamine 6-O-sulfotransferase-1-deficient Mice Show Better Functional Recovery after Spinal Cord Injury. J. Neurosci. 30(17):5937-47 (2010).
  6. Kato N, Yuzawa Y, Kosugi T, Hobo A, Sato W, Miwa Y, Sakamoto K, Matsuo S, Kadomatsu K. The E-selectin ligand basigin/CD147 is responsible for neutrophil recruitment in renal ischemia/reperfusion. J Am Soc Nephrol. 20(7):1565-76 (2009).
  7. Hobo A, Yuzawa Y, Kosugi T, Kato N, Asai N, Sato W, Maruyama S, Ito Y, Kobori H, Ikematsu S, Nishiyama A, Matsuo S, Kadomatsu, K. The growth factor midkine regulates the renin-angiotensin system in mice. J. Clin. Invest. 119(6):1616-1625 (2009).
  8. Kadomatsu K, Huang RP, Suganuma T, Murata F, Muramatsu T. A retinoic acid responsive gene MK found in the teratocarcinoma system is expressed in spatially and temporally controlled manner during mouse embryogenesis. J Cell Biol. 110(3):607-16 (1990).