乳房撮影・表在超音波

乳房撮影(マンモグラフィ)

●マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影です。乳房を圧迫版で挟んで、薄く伸ばした状態で撮影します。
 乳房全体をくまなく見るために、左右それぞれ2方向ずつ計4回の撮影になります。
 挟んで撮影するため痛みを伴うことがありますが、乳房を薄くした状態で撮影することで被ばくが減り、きれいな画像 が撮影できます。

●女性の診療放射線技師が担当します。

●当院では2台のデジタルマンモグラフィ装置があり、それぞれ異なった特徴を持っています。

 ①トモシンセシス搭載装置:
   複数の投影画像から1mm厚の断層画像を再構成することができます。
   正常組織と病変の重なりを軽減することができ、病変の検出率向上が期待できます。

 ②低被ばくを重視した装置:
   フォトンカウンティング技術を利用し、従来の装置に比べ約20~30%の被ばく線量を低減することができます。

検査を受けられる方へ

・上半身裸になっていただきます。

・ネックレスなど胸のあたりにあるアクセサリーは外してください。

・ペースメーカー手術や豊胸手術などを受けたことのある方はスタッフにお申し出ください。

・妊娠中、妊娠している可能性がある方、また授乳中の方は主治医または担当技師に撮影前にその旨をお伝えください。

 

表在超音波検査(乳房・甲状腺・頸部リンパ節)

●乳房・甲状腺・頸部リンパ節の超音波検査を行っています。
 乳房撮影と同じく女性の診療放射線技師と放射線科医が担当しています。

●乳房の超音波検査はマンモグラフィとセットで行われることがほとんどです。(超音波のみの場合もあります)

●2台の超音波装置があり、以下の機能が搭載されています。
 エラストグラフィ:組織の硬さ(弾性)をリアルタイムで画像化
 ドップラー:組織の血流をリアルタイムで画像化

●2012年11月より東日本大震災の関連事業として、『県外における福島県「県民健康管理調査」甲状腺検査』を行って います。

 

検査を受けられる方へ

・検査部位にネックレス・エレキバン・湿布などがある場合は診断に支障をきたすので外していただきます。

・甲状腺、頸部検査は首元が見えるような状態になれる服装でおねがいします。

 

 

 

ステレオガイド下乳房生検(マンモトーム生検)

●マンモグラフィを撮影しながら、組織を採取する生検法です。

●5mm程度の切開創から乳房の中に針を入れて組織を採取し、病理診断を行います。
 マンモグラフィのみでしかわからないような病変(主に石灰化)が対象になります。

●当院の装置はマンモトーム生検専用の装置で、トモシンセシス機能が搭載されています。従来の装置よりも短時間での検査が可能です。

  装置名 特徴
マンモグラフィ装置 AMULET Innovality(富士フィルム) ・トモシンセシス機能搭載FPD
・ピクセルサイズ50μm
マンモグラフィ装置 MicroDoseMammographySI (PHILIPS) ・フォトンカウンティング技術
・ピクセルサイズ50μm
・スペクトラルイメージング
・乳腺体積や乳腺密度の自動算出
ワークステーション Mammary (Climb社) マンモグラフィ専用ワークステーション
超音波装置 Ascendus (日立製作所)  
マンモトーム専用装置 Affirm Prone Biopsy System (HOLOGIC) ・うつ伏せで行います
・ピクセルサイズ70μmのFPDを搭載
・トモシンセシス機能搭載