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甲状腺

甲状腺癌(こうじょうせんがん)

甲状腺癌はいろいろなホルモンを分泌する内分泌腺に発生する癌の中では最も頻度が高いものです。癌ですがほとんどの場合、進行はゆっくりで予後(病気の将来のこと)は非常に良いことが多く、安全で有効な治療法が有ります。ほとんどの甲状腺癌はしこり(結節)以外の症状を引き起こしませんが、まれに痛み、飲み込みにくい、声がかすれるなどの症状がでることがあります。甲状腺の中のしこりが病気を診断する大きな手がかりになります。 

甲状腺にできるしこりのうち約20%が癌と推定されています。女性が4-5倍程度多くかかります。甲状腺癌は、乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌に大きく分類されます。髄様癌、未分化癌は他のふたつと比べると稀な癌です。乳頭癌、濾胞癌、髄様癌は、元となった甲状腺細胞の性質を良く残しているので分化癌とも呼ばれます。一般に癌細胞は元の細胞の性質をある程度受け継いでいる(分化度が高い)場合が多いのですが、中には非常に原始的な性質になってしまうものもあり、甲状腺では未分化癌がこれに相当します。それぞれの癌についてもう少し詳しく説明します。

乳頭癌(にゅうとうがん)