検体・生理・病理検査について
検体検査について
検体検査は、病気の診断をするために患者さんから採取した血液、尿、便などから検査を行っています。
大きく幾つかに分かれています。
【 生化学検査 】 肝機能等、臓器の機能障害などを調べます。
【 血液検査 】 血液中の赤血球・白血球・血小板の数、凝固能力等について調べます。
【 血清検査 】 血液中の抗体濃度を測定することにより、ウイルス感染の有無を調べます。
【 遺伝子検査 】 各種感染症の有無や白血病の検査を行います。
【 細菌検査 】 細菌を培養し、病気の原因である細菌を検出、薬剤効果も調べます。
【 一般検査 】 尿中の糖・蛋白・赤血球の濃度の測定を行い、腎臓の機能を調べます。
生理検査について
神経生理(平山)
- 筋電図はVikingという機種が入っています。シングルファイバーEMGを含めほとんどの筋電図検査を行えます。また、中枢内の伝動時間について調べるため磁気刺激による中枢内伝導速度を測定しています。誘発筋電図についてはすべてA/D変換して残してありますから後からの解析も可能なようにしています。
- 脳波は,成人脳波の判読サービスを行っています.誘発脳波は聴性脳幹反応,体性誘発反応,視性誘発反応をルーチン検査として行っています。しかし,高次機能の解析のためにP300等の事象関連電位も研究しています。
- 自律神経検査は,
a) 交感神経より直接活動を記録するmicroneurogram
b) 筋血流,筋血流量,心拍出量,脳血流の測定
c) 呼吸応答として低酸素時や高二酸化炭素時の呼吸変化
d) 皮膚血流,発汗の連続測定やサーモグラフィー
e) 血液酸素飽和度,血液中二酸化炭素の連続測定等を行っています。
解析はすべてデーターレコーダーに記録しその後A/D変換した後にMO等に記録しています。これらをFFTやAR解析し揺らぎ変化や各種パラメーターとの関連を見ています。また,最近瞳孔反応を簡易に見ることができるようになっています。
- 運動解析は現在2次元動作解析と眼球運動,重心動揺検査を行っています。これらもすべてA/D変換し種種のパラメーターとの相関を解析しています。
- 睡眠時無呼吸症候群を中心とした低酸素,高二酸化炭素時の呼吸応答を行っています。
糖尿病性神経炎で最初に障害されるという温度感覚の閾値を解析する機器等あります。
【 循環生理検査 】
【 心電図検査 】 心電図は、心臓の電気的現象を外部よりとらえることにより、心臓の機能をみる検査です。主に、狭心症・心筋梗塞等の診断に用いられます。また、運動負荷を行いながら検査をすることがあります。検査時間は、一般的に心電図で約15~30分位です。
【 肺機能検査 】 肺活量・肺機能等を調べる検査です。正確な検査を行うために患者さんの努力が必要となりますのでご協力お願いします。検査時間は、約20~30分位です。
【 超音波検査 】 超音波を使って、身体の中の臓器の大きさや形の変化について調べる検査です。検査時間は約15~30分位です。
病理検査について
病理検査とは、患者さんから得られた、手術や生検または剥離した細胞より得られた組織・細胞を処理をし、顕微鏡で調べ診断する検査であり、標本作成を行う技師とそれを診断する病理医によって進められています。
患者さんからの検体を特殊な処理をする必要がありますので、結果の報告までに"約1週間程度"必要となります。
また、本院の手術室と直結連携し、手術中に得られた患者さんからの組織を、迅速に処理し診断を行う、術中迅速診断も行っております。
その他に、電子顕微鏡を用い超微構造の検索(電顕的検索)や,免疫学的に診断を行う免疫組織学的検査による診断なども日常的に行っております。
担当部署
検査部 輸血部 病理部 医療技術部