病院概要

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病院長あいさつ

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ようこそ 名大病院のホームページを御覧いただき感謝申し上げます。

名古屋大学医学部附属病院は、1871(明治4)年、名古屋藩評定所跡に設置された公立の仮病院を起源に、地域の皆様のご理解とご支援のもと発展を遂げてきました。現在は世界を視野に、地域をリードする先端的な医療の提供に努めています。
その一環として、当院では先進の情報通信技術を活用してIoT化を進め、より質の高い安全な医療を提供するスマートホスピタル構想を推し進めています。2018年1月、中央診療棟Bの稼働と同時にコンピュータ設備を増強し、まず電子カルテデータの一元管理を開始しました。これ端緒に、例えば人工呼吸器などの医療機器と電子カルテをつなぎ、患者さんの呼吸や脈拍などの情報を集約するほか、将来は患者さんにウェアラブルデバイスを装着いただき健康状態をリアルタイムで把握するなど、スマートホスピタルを実現するIoTの導入を拡大することで、より迅速な対応、患者さん・医療者の負担軽減、医療事故の予防などが期待できるものと考えています。今後もテクノロジーによって情報と人をつなげる、いわば「IoH (Internet of Human)」を進め、医療の質、医療安全の向上に努めていきます。

2018年2月、当院はがんゲノム医療中核拠点病院に指定されました。これまで抗がん剤によるがん治療は、がん細胞を攻撃すると同時に周囲の正常な細胞をも傷つけ、副作用が問題となってきました。これに対し、がんゲノム医療は患者さんのがん細胞の遺伝子を検査し、個々の遺伝子変異に合わせた薬剤をピンポイントで投与します。効率が良く副作用が少ない反面、検査によって予期せぬ遺伝情報が得られることもあり、当院では遺伝カウンセラーを置くなど万全の体制を整え、地域の病院と連携して適切ながんゲノム医療を提供していきます。がん治療に関しては、現在、CAR-T(カーティ)療法の臨床研究に向けても準備を進めています。これは遺伝子改変を行った免疫細胞を使う免疫療法の一つで、急性リンパ性白血病(ALL)に対する最終手段として期待されています。今、当院が計画しているのはALLに対する治験ですが、この免疫療法は開発次第で多様ながん種に対応できる可能性があります。まずは臨床研究を進め治療効果を検証した上で、他にも広げたいと考えています。

医療の国際化についても継続して取り組んでいます。世界の名大病院になるためには、医療の質と患者安全が国際水準にあると証明することが重要です。そのため国際医療機能評価機関JCIの認定取得を目指して準備を進め、年度末の受審を予定しています。
私は当院が大学病院として備えるべきは、温かなヒューマニティと最先端のテクノロジーの二つだと考えています。親しみやすさだけでなく、医療に関わるすべてのテクノロジーが最先端であることが、厚い信頼につながります。また、そうでなければ、国内外から来院される患者さんの期待に応えることはできません。今後も「ここに来れば未来がある」と確信いただける、医療の未来を示す病院を目指していきます。

今後も一層のご支援とご鞭撻をいただければ幸いです。

平成30年7月
名古屋大学医学部附属病院長 石黒 直樹