小児がん診療について

治験・臨床研究

小児科

 当科では、下記の臨床研究を実施しています。

1) 進行期神経芽腫に対するKIRリガンドミスマッチ同種臍帯血移植の有効性に関する研究
2) 限局性ユーイング肉腫ファミリー腫瘍に対するG-CSF併用治療期間短縮VDC-IE療法を用いた集学的治療の第II相臨床試験
3) 日本小児がん研究グループ血液腫瘍分科会(JPLSG)における小児血液腫瘍性疾患を対象とした前方視的研究(CHM-14)
4) Paediatric Hepatic International Tumour Trial  小児肝癌に対する国際共同臨床試験 (JPLT4: PHITT)
5) 横紋筋肉腫低リスクB群患者に対するVAC1.2(ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド1.2 g/m2)/ VI(ビンクリスチン、イリノテカン)療法の有効性及び安全性の評価の第II相臨床試験
6) 横紋筋肉腫低リスクA群患者に対するVAC1.2(ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド1.2 g/m2)/ VA療法の有効性及び安全性の評価第II相臨床試験
7) 横紋筋肉腫高リスク群患者に対する VI(ビンクリスチン、イリノテカン)/ VPC(ビンクリスチン、ピラルビシン、シクロホスファミド)/ IE(イホスファミド、エトポシド)/ VAC(ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド)療法の有効性及び安全性の評価 第II相臨床試験
8) 横紋筋肉腫中間リスク群患者に対するVAC2.2(ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド2.2 g/m2 )/ VI(ビンクリスチン、イリノテカン)療法の有効性及び安全性の評価第II相臨床試験
9) 初発時慢性期および移行期小児慢性骨髄性白血病を対象 としたダサチニブとニロチニブの非盲検ランダム化比較試験(CML-17)
10) ダウン症候群に発症した小児急性骨髄性白血病に対する層別化治療の多施設共同第II相試験
11) 初発小児フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)に対するダサチニブ併用化学療法の第II 相臨床試験(ALL-Ph18)
12) 小児の再発・難治性未分化大細胞リンパ腫に対する骨髄非破壊的前処置を用いた同種造血幹細胞移植の有効性と安全性を評価する多施設共同非盲検無対照試験(ALCL-RIC18)
14) 第1・第2 寛解期小児急性骨髄性白血病を対象としたフルダラビン・シタラビン・メルファラン・低線量全身照射による前処置を用いた同種移植の安全性・有効性についての臨床試験
15) 小児AML症例におけるH3K4、H3K27のトリメチル化と臨床像との関連性について
16) 一過性骨髄異常増殖症(TAM)に対する化学療法による標準治療法の確立を目指した第2相臨床試験(TAM-18)
17) 20歳未満に発症する血液疾患と小児がんに関する疫学研究
18) 小児および若年成人におけるランゲルハンス細胞組織球症に対するリスク別多施設共同第II相臨床試験
19) 小児再発・難治フィラデルフィア染色体陽性白血病に対するポナチニブ安全性確認試験
20) 小児急性骨髄性白血病を対象とした微小残存病変を用いた層別化治療、および非低リスク群に対する寛解導入後治療におけるゲムツズマブオゾガマイシン追加の有効性および安全性を検討するランダム化比較第III相臨床試験(JPLSG-AML-20)
21) 若年性骨髄単球性白血病に対するアザシチジン療法の多施設共同非盲検無対照試験JPLSG-JMML-20
22) 限局性ユーイング肉腫ファミリー腫瘍に対するG-CSF併用治療期間短縮VDC-IE療法を用いた集学的治療の第Ⅱ相臨床試験
23) 小児、AYA世代および成人T細胞性急性リンパ性白血病に対する多施設共同後期第II相臨床試験(JPLSG-ALL-T19)
24) 小児・AYA・成人に発症したB前駆細胞性急性リンパ性白血病に対する多剤併用化学療法の多施設共同第III相臨床試験(JPLSG-ALL-B19)
25) MLL遺伝子再構成陽性乳児急性リンパ性白血病に対するクロファラビン併用化学療法の有効性と安全性の検討をする多施設共同第II相試験およびMLL遺伝子再構成陰性乳児急性リンパ性白血病に対する探索的研究(MLL-17)
26) 小児・AYA世代の限局期成熟B細胞性リンパ腫に対するリツキシマブ併用化学療法の有効性の評価を目的とした多施設共同臨床試験
27) 小児白血病研究会(JACLS)ALL-02プロトコールで治療を受けた小児急性リンパ性白血病(ALL)長期生存者の成長に関する後方視的検討(ALL-02-G)
28) 小児固形腫瘍に対するゲノムプロファイリング検査の臨床実装に向けた実行可能性を検討するための多施設共同前向き観察研究(JCCG-TOP2)
29) 再発難治CD19陽性B細胞性急性リンパ性白血病に対する同種造血細胞移植後のブリナツモマブによる維持療法の安全性および有効性に関する 多施設共同非盲検無対照試験:第I-II相試験(JPLSG-SCT-ALL-BLIN21)
わが国の小児がんサバイバーの健康・社会生活状況の実態解明に関する前向きコホート研究
わが国の小児がんサバイバーの健康・社会生活状況の実態解明に関する大規模調査研究
小児がんサバイバーにおけるquality of lifeならびにサルコペニア・神経心理学的合併症・心臓健康管理に関するWEBアンケート調査
 

整形外科

当科では小児を対象に下記の治験・臨床試験を実施しています。
 
・進行軟部肉腫薬物療法施行患者におけるelectronic patient-reported outcome (ePRO)を用いたモニタリング研究 -JMOG多施設共同研究 (JMOG066)

・Li-Fraumeni症候群に対するがんサーベイランスプログラムの実行可能性と新規バイオマーカーを探索する多施設共同前方視的臨床試験研究

・骨軟部肉腫の多層オミクス解析による新規治療標的分子の探索同定

・骨圧縮強度と各種因子、人工関節成績との関連に関する前向き研究

また、当科ではデスモイド型線維腫症に関する臨床研究、神経線維腫症1型患者さんに
対する診療ネットワークによる総合的診療を実施しています。デスモイド型線維腫症や神経線維腫症1型の患者さんは受診されることをお勧めします。

脳神経外科

小児脳腫瘍は、まだ治療改善が必要な疾患も多くあります。また、治療後の生活も小児特有の注意が必要な場合も多く、小児がん拠点病院としても重要な疾患の一つと位置付けています。当科では、小児脳腫瘍の治療成績向上を目指し、積極的に治験や全国的な臨床研究に参加しています。現在進行中・準備中の試験は以下の通りとなっています。

1) JCCG MB19試験:小児髄芽腫に対し新規リスク分類を導入したチオテパ・メルファラン大量化学療法併用放射線減量治療の有効性と安全性を検討する第II相試験
2) JCCG AT20試験:非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍に対して強化髄注短期決戦型化学療法とチオテパ/メルファラン大量化学療法後に遅延放射線治療を行う集学的治療レジメンの安全性と有効性を検討する第 II相試験
3) JCCG CNSGCT2021:初発中枢神経原発胚細胞腫瘍に対する化学療法併用放射線治療に関するランダム化比較試験
4) JCCG PBT-LTFU: 小児脳腫瘍長期フォローアップ研究
5) JCCG: 小児上衣腫に対する手術摘出度と分子学的マーカーを用いた治療層別化による
集学的治療の安全性と有効性を評価する第二相試験
6) JCCG DIPG-2023: びまん性内在性橋グリオーマ(DIPG)のレジストリ構築および緩和ケアの実態解明を目的とした多施設共同前方視的観察研究
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