初診受診について
パーキンソン病専門外来の初診受診をご希望の患者さんは、現在通院中の医療機関からの紹介状が必要となります。受診をお考えの際は、まず現在の主治医にご相談いただき、紹介状をご準備ください。 予約は名古屋大学医学部附属病院「地域連携・患者相談センター」を通じて行います。
受診手続きや必要書類などに関するよくあるご質問は、「よくあるご質問」のページをご覧ください。
診療内容
当センターでは、パーキンソン病の診断確認から現在の症状評価まで、患者さんの状態を包括的に評価いたします。運動症状、非運動症状、生活への影響度などを詳細に検討し、患者さん一人ひとりに最適な治療方針をご提案するよう努めています。 診療は脳神経内科が中心となりますが、患者さんの症状や治療内容に応じて、脳神経外科、精神科、リハビリテーション科などの専門部門と密接に連携し、チーム医療による総合的な診療を提供いたします。
専門治療について
当院では、院内の多職種連携チームおよび関連病院との提携を通じて、以下のような先進的なデバイス補助療法や集束超音波治療にも積極的に取り組んでいます:
- 脳深部刺激療法(DBS): 脳の特定部位に電極を植え込み、電気刺激により症状の改善を図る治療法です。
- レボドパ経腸液療法(デュオドーパ®): 小型のポンプを用いて腸管内にレボドパを持続注入する治療法です。
- レボドパ皮下注療法(ヴィアレブ®): 小型のポンプを用いてレボドパを持続的に皮下注入する治療法です。
これらの治療を導入する際には、患者さんの症状や病期に応じて適応を慎重に評価します。導入後は、必要に応じて関連病院とも連携しながら、安心して治療を続けていただけるよう体制を整えています。多職種が協働するチーム医療により、治療効果の確認・調整や合併症の予防をきめ細かく行い、最適な治療を提供します。
また、メスを使わない集束超音波治療(FUS)については、実施施設である名古屋共立病院と密に連携しています。当院で精密な術前評価を行い、患者さんに最適な形で治療を受けていただける体制を整えています。
臨床研究・治験について
私たちは、パーキンソン病に対するより良い未来の治療法を開発するため、臨床研究や新しい治療薬の有効性・安全性を確認する「治験」にも積極的に取り組んでいます。これらの研究・治験については、「研究・治験」ページに詳細を掲載しています。ご興味のある方や詳しくお知りになりたい方は、診察時に担当医までお尋ねください。