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寄附講座腎不全システム治療学

研究室概要

わが国において透析を必要とする慢性腎不全患者は増加の一途をたどり、既に29万人に達しています。慢性腎臓病は重大な国民病と言え、かつ平均透析導入年齢も67歳を超えており超高齢化社会を迎えるわが国においてもっとも重要な疾患の一つと言っても過言ではありません。これらの患者治療法としてわが国では血液透析にほとんど依存しており、国際的に見てその偏在ぶりは際立っており、医療経済的にも大きな問題となっています。腎移植は、理想的な治療法であると思われますが、現状では大幅増加の期待は難しいと思われます。 

近年、腹膜透析は血液透析と比較して患者満足度が高く、残腎機能保持(長期間、尿量を維持することができる)といった特徴もあって、腹膜透析から透析療法を開始するPD firstといった概念が提唱されております。

しかし、現在の腹膜透析の問題点として、長期間、腹膜透析を継続している患者では、腹膜機能の低下や被嚢性腹膜硬化症の発生といった医学的問題、腎臓専門医や看護師を含めた腹膜透析に関する教育が十分でないという問題、患者への腹膜透析に関する情報提供が不十分という点、地域の医療機関間の連携が十分でないという医療システムの問題、等が挙げられます。

これのことを理解したうえで、血液透析、腹膜透析、腎移植のそれぞれの利点を生かした総合的な腎不全管理を行うことが、望まれていると思います。

我々は、(1)腹膜機能を長期保持して腹膜機能不全・硬化を予防する腹膜透析法の開発、(2)腎臓専門医療スタッフと患者に対する腹膜透析医療の啓蒙と教育、(3)総合的腎不全医療システムの構築、を目的として、2005年2月より5年間、腎不全治療システム学寄附講座として、腹膜透析・腎移植を含めた腎不全医療を、名古屋大学および関連病院において推進し、腹膜透析合併症の基礎研究においても実績を示してきました。

2010年2月より、名古屋大学の規定により、腎不全総合治療学寄附講座とし、当地区における腹膜透析・腎移植を含めた腎不全医療の活性化をはかり、かつ腹膜透析合併症の基礎研究の推進を目標とします。また、名古屋地区で確立しつつある教育を全国の医療関係者を対象とした、腹膜透析の教育プログラム(腹膜透析Baxter Scientia Japan at Nagoya University)を開催していきます。

腹膜透析に関わる医療について

我々は、医師、看護師、臨床工学士が、協力して腹膜患者さんの診療・教育・指導に努めています。また、保存期腎不全の方に、適切な腎代替え療法を選んでいただくため、血液透析、腹膜透析、腎移植の3つの治療法について、情報提供を行っています。

腹膜透析に関する研究について

我々は「腹膜透析を如何に安全に行っていくか」を目指し、腹膜の機能的低下や解剖学的変化の解明、ここに関わる様々な要因の解明と、これに対する治療的アプローチの開発を試みています。

教員

構成員名役職所属
水野 正司 寄附講座教授 腎不全システム治療学寄附講座 ・ 腎臓内科
鈴木 康弘 寄附講座講師 腎不全システム治療学寄附講座 ・ 腎臓内科
鬼無 洋 寄附講座特任助教 腎不全システム治療学寄附講座 ・ 腎臓内科
伊藤 恭彦 愛知医科大学 腎臓・リウマチ膠原病内科教授 愛知医科大学 腎臓・リウマチ膠原病内科

名古屋大学大学院医学系研究科 腎不全システム治療学寄附講座 ホームページのご案内

独自ホームページを開設しております。

寄附講座の歩み、患者さま向けの医療情報、腎不全腹膜透析セミナーのご案内等、ご紹介しております。
詳しくは独自ホームページをご覧下さい。

独自ホームページはこちら

連絡先

電話番号
外 線 : 052-744-2205
内 線 : 2205

所在地
名古屋市昭和区鶴舞町65番地