研究、教育に関する国際シンポジウムを開催しています。本学は、海外大学と積極的に学術交流が行えるよう国際学術アライアンスに参加しています。持ち回りで、国際シンポジウムを行い、各参加大学より著名な研究者を多く招聘して研究発表会を行ったり、また、ポスターセッションなど研究者が情報交換できる機会を設け、国際共同研究への橋渡しになるよう期待しています。

名古屋大学主催 第6回 Global Alliance Medical Excellence(GAME)年次総会(2022年11月3日~4日)

2022年11月3日、4日に名古屋大学が主催者となり、ここ名古屋の地で第6回GAME年次総会を開催いたしました。GAMEは、香港中文大学医学部長フランシス・チャン先生の呼びかけで世界9大学の医学部が共同で設立した戦略的医学系国際学術アライアンスです。世界のトップランキングの医学部のみが集い、未来の医学教育や国際的な課題の共同研究の発展を目指し、各大学がそれぞれ共同で事業に取り組んでおり、本学は設立時からの主要メンバーとして、GAMEにおける共同事業に協力をしております。大学間のコンソーシアムは多く目にしますが、このようなトップレベルの医学部・医学系研究科だけが集まった国際的な共同プログラムは他に例を見ないものです。毎年各国の大学を当番校として年次総会を開催しておりますが、2022年秋はコロナ禍での規制が緩和され、本学で3年ぶりに対面での開催となりました。世界中から20名を超える各校の代表者が集い、学術ミーティングを行い、研究発表を行う一方で、戦略会議で今後の方針などを話し合いました。11月3日のレセプションには大村愛知県知事をお招きし、世界の知が集結するこの機会に、愛知県の先進的な取り組みもご紹介いただきました。こうした国際協働アライアンスから育まれる研究ネットワークの土壌は、大学間にとどまらず今後さらに大きく拡大していくことが予想されます。本学は今後もこのような取り組みに積極的に参加し、医学の発展に世界と協働して貢献してまいります。

名古屋大学主催 4大学合同国際共同シンポジウム・合同学術会議(2018年11月22日)

11月22日、フライブルク大学(ドイツ)、ルンド大学(スウェーデン)、アデレード大学(オーストラリア)、名古屋大学(Freiburg, Lund, Adelaide, Nagaya ) の4校からなるAcademic Alliance(学術共同体)が参加して合同国際シンポジウムを開催いたしました。

今年度のシンポジウムは名古屋大学が主催し、「FLAN Academic Symposiums」(四大学合同国際学術シンポジウム)として鶴舞キャンパスにて行いました。フライブルク大学からはProf. Christoph Peters、アデレード大学からは、Prof. Shaun McColl、Dr. Christina Bursill、Prof. Amanda Page、ルンド大学からはProf. Erik Renström,本学からはProf. Shinya Toyokuni、Assoc. Prof. Branko Aleksicら、各大学から、癌、糖尿病、心循環器疾患、精神疾患のTop researcherが集まり、先端の研究発表が行われました。また新しい試みとして、各大学より学生を招聘し、研究発表、ポスター発表を通じて学生間の交流を図りました。本学からも多くの聴講者が集まり、大変活気あるシンポジウムとなりました。また、翌23日、各大学代表者が集い、今後の連携の方針などを話し合うため戦略会議を実施いたしました。現状を踏まえ、さまざまな意見を出し合いながら、今後どのような形で連携を発展させていくべきかといったことが話し合われました。

フライブルク大学主催三大学間国際共同シンポジウム・合同学術会議(2017年10月6日)

10月6日、ドイツのフライブルク大学医学部構内の研究施設にて、フライブルク大学、アデレード大学、名古屋大学の国際共同シンポジウムを行いました。本シンポジウムは3大学間の持ち回りで毎年開催されており、今回で6回目を迎えました。

本シンポジウムでは、はじめにフライブルク大学のカースティン・クレグステイン医学部長より挨拶があり、その後、神経科学分野、腫瘍学分野において各大学の参加者による研究発表が行われました。神経科学分野では、本学より大野欽司教授、木山博資教授が発表を行い、フライブルク大学より2名の研究者が発表を行いました。腫瘍学分野では、3大学より計9名が発表し、活発な議論が行われました。また、例年同様に大学院生の発表も行われ、今年は3大学より4名の大学院生が参加しました。各分野とも素晴らしい発表となり、活発な意見交換が繰り広げられました。

また、本シンポジウムと並行して3大学合同運営会議が開催され、3大学が積極的に取り組んでいるジョイントディグリープログラムの今後の運営方針について議論を行いました。すでに本学とプログラムを開始しているアデレード大学とは、今後の運営や対応について詳細な議論を行い、またフライブルク大学とは、来年度開設を目指している名古屋大学・フライブルク大学国際連携総合医学専攻(仮称)における、協定書の内容の確認や今後の進め方などについて活発な意見交換を行いました。

今回で6回目となる本シンポジウムでは、非常に和やかな雰囲気の中で発表や討論が行われ、3大学は各々の研究を通して研究分野における協力関係を深めただけでなく、共同教育プログラムに関する運営面でも相互の理解を深めることができました。今後とも各大学間における教育研究のさらなる発展が期待されます。

アデレード大学主催三大学間国際共同シンポジウム・合同学術会議(2016年10月17~18日)

アデレード大学、フライブルク大学と第5回国際共同シンポジウム・合同学術協力会議を開催しました。

10月17日(月)から18日(火)の2日間、オーストラリアのアデレード大学において、第5回アデレード大学、フライブルク大学、名古屋大学国際共同シンポジウム及び合同学術協力会議を開催しました。同シンポジウム及び合同学術協力会議は、医学分野における3大学間の共同教育プログラム、共同研究のさらなる発展を目的として、毎年各大学持ち回りで開催されているものです。

シンポジウムでは、まずアンドリュー・ザネッティーノアデレード大学教授の挨拶の後、髙橋医学系研究科長をはじめとする合計13名の研究者が、腫瘍学、神経学、循環器学、老年学、公衆衛生学の各分野で研究発表を行いました。発表後は大学の枠を越えて活発な議論が行われ、今後の共同研究の可能性を探る上でも素晴らしい情報交換の場となりました。翌日には、6名の研究者による研究発表や、3大学関係者による合同学術協力会議も開催され、今後の学術交流における方向性や課題について議論が行われました。

また、昨年から3大学の学生による発表も行っており、本学からは2名の学生が参加しました。学生はアデレード大学の研究室で2週間滞在し、海外での研究活動を体験しました。

今回で5回目ということもあり、打ち解けた雰囲気の中、教員はもちろん、学生レベルにおいても深い信頼関係が築かれました。今後の3大学間における研究交流の更なる発展が期待されます。

ルンド大学名古屋大学合同国際シンポジウムと調印式(2016年1月18日から20日)

ルンド大学、名古屋大学は合同で国際シンポジウム(18日)、博士課程における共同学位プログラム(Joint Degree Program)に関する協定書への調印式(19日)、及び合同学術協力会議(20日)を鶴舞キャンパスにて開催しました。

本シンポジウムでは、髙橋雅英医学系研究科長、グニラ・ヴェステルグレン・トーソン医学部長の挨拶の後、両大学それぞれの紹介が行われました。その後、腫瘍学分野、神経内科学分野、整形外科学分野において、両大学から合計8名の研究者による研究発表が行われ、多くの教員・学生が参加し活発な議論が行われました。

調印式では、ルンド大学よりグニラ・ヴェステルグレン・トーソン医学部長、セシリア・ランドバーグ副医学部長、ラース・ダーリン副医学部長、名古屋大学より松尾清一総長と髙橋雅英医学系研究科長、門松健治副医学系研究科長の合計6名により調印をしました。今後は共同医学博士号授与を行うために、共同教育プログラムを両大学にて検討をして新たな教育プログラム策定に向けて取り組み、名古屋大学・ルンド大学国際連携総合医学専攻(仮称)を新設する予定です。また、この後に行われた合同学術協力会議では、本協定書の実施に向けた議論の他、医学部生の交換留学、大学院生の共同研究指導、共同研究の可能性を探る大学間協力体制について活発な意見交換が行われました。

国際シンポジウム、調印式、合同学術協力会議を通じて、両大学が連携を深め、今後の両大学間における研究教育のさらなる発展が期待されます。

アデレード大学、フライブルク大学と第4回国際共同シンポジウム・合同学術協力会議を開催しました。(2015年10月15日から17日)

アデレード大学、フライブルグ大学、名古屋大学は第4回国際共同シンポジウム及び国際合同学術協力会議を10月15日から17日まで医学部鶴友会館等にて開催しました。本シンポジウム及び学術協力会議は各大学持ち回りで開催されており、3大学では4回目、本学では昨年3月に続いて2回目の開催となりました。医学分野における3大学間の共同教育プログラム、共同研究のさらなる発展を目的として、各大学より多くの参加がありました。

シンポジウムでは、まず髙橋雅英医学系研究科長の挨拶の後、3大学から合計13名が、神経科学、老年科学、腫瘍・サイコオンコロジー科学の3分野で研究発表を行いました。発表後は大学の枠を超えて活発な議論が行われ、今後の共同研究の可能性を探る上でも素晴らしい情報交換の場となりました。この他、16日には3大学関係者による学術協力会議も開催され、今後の学術交流における方向性や課題について議論が行われました。

また、今年は新たなプログラムとして、アデレード大学と本学の学生による発表も加わりました。これは本年10月より開始されたアデレード大学とのジョイントディグリープログラムとも関連し、学生同士の情報交換のために行われたものです。その後アデレード大学の学生は、関連の研究室で2週間滞在し本学での研究活動を体験しました。

このような体験を通して、教員はもちろん、学生レベルにおいても深い関係が築かれ、今後の3大学間における研究交流の更なる発展が期待されます。

フライブルク大学主催3大学合同国際シンポジウム(2015年3月11日)

医学系研究科は、2015年3月7日~3月14日、ドイツのフライブルグ大学にて行われた第2回細胞運動国際会議に参加しました。

シンポジウムでは、本学代表のアレクシッチ・ブランコ准教授が、クリストフ・ピーターズ教授やマイケル・ヴィルシング教授と懇談し、主にガンと緩和ケア及び精神腫瘍学の2つの分野に焦点をおいた共同研究についての討論が進められました。

この他、本学学生を代表して博士課程学生邢婧睿がポスターセッションにて、統合失調症と自閉症に関連する遺伝子要素に焦点をおいた研究発表を行いました。

また、この機会に2015年秋に名古屋大学において開催予定の3大学(フライブルグ大学・アデレード大学・本学)シンポジウムについても関係者間で検討が行われました。本合同シンポジウムは、3大学間での国際研究戦略や共同教育プログラムの可能性について検討します。

今回の訪問では、フライブルグ大学との学術交流を図るとともに、次回の3大学合同シンポジウムの開催に向けた具体的な協議を進めることができました。

アデレード大学主催 3大学合同国際シンポジウムを開催しました。(2014年9月23日)

医学系研究科は、2014年9月23日、オーストラリアのアデレード大学にて、フライブルグ大学とともに、3大学合同シンポジウムを開催しました。

シンポジウムでは、本学をはじめ3大学の研究者による神経疾患と腫瘍に関する研究発表が行われ、意見交換や共通する研究テーマを探ることで、共同研究を推進させるよい機会となりました。

本学から選出された5名の博士課程の学生もアデレードを訪れ、本シンポジウム中に開催された2014年度フローリー国際学生研究会議でポスターセッションによる研究発表を行いました。

また、この訪問の間に、藤本豊士教授、粕谷英樹准教授、アレクシッチ・ブランコ准教授が、アデレード大学の研究者や職員と懇談し、同大学とのジョイントディグリープログラムについての戦略会議が開かれ、2015年10月のプログラム開始に向け、詳細が話し合われました。

今回の訪問では、3大学間で学術的交流を図ることはもちろん、アデレード大学とはジョイントディグリープログラムについて協議するよい機会となり、今後の本研究科の国際交流推進のために有意義なものとなりました。

アデレード大学、フライブルク大学と合同シンポジウム・学術協力会議を開催しました。(2014年3月18日)

医学系研究科は、3月18日(火)、名古屋大学の鶴舞キャンパスにおいて、神経疾患と腫瘍等に関する合同シンポジウムを開催し研究発表を行いました。これは、同大学医学部と最新の学術的交流を図り、今後の共同研究の進展を目的として開催されたものです。シンポジウムは、髙橋雅英医学系研究科長のシンポジウムへの期待を込めた歓迎の挨拶で幕を開けました。

アデレード大学からはジャスティン・ベルビー健康科学部長ら5名が、フライブルク大学からはハンス・ヨハン・シーバー学長ら4名が参加し、幅広い分野について様々な角度から発表が行われました。当日は、本学の大学院生、研究者をはじめとする多くの人々が参加し、熱心に研究発表に耳を傾けていました。研究発表後には、活発な質疑応答が行われ、盛況のうちに幕を閉じました。

翌19日(水)、20日(木)には、同じく名古屋大学の鶴舞キャンパスにおいて3大学合同学術協力会議が行われ、医学部生の交換留学、大学院生の共同研究指導、共同研究の可能性を探る大学間協力体制について活発な意見交換が行われました。それに引き続き、3大学間で医学博士号授与に関する共同教育プログラム等を含む覚書に調印しました。

今回のシンポジウム及び会議を機に、3大学間の教育研究に関する交流がより一層促進されることが期待されます。

■■合同シンポジウム開催の背景について■■
アデレード大学健康科学部、フライブルク大学医学部とは学部生の臨床実習を通じて協定校間の交換留学が進んでおり、すでに教員間の親密な関係が構築されています。この学部間交流を、大学院生、教員及び研究者間の共同研究にまで広げるべく、研究レベルでの交流の促進、共同研究のSeedsの探求を目的として、合同でシンポジウムを開催する運びとなりました。

アデレード大学と合同シンポジウムを開催しました。(2013年5月27日)

医学系研究科は、5月27日(月)、オーストラリアのアデレード大学において、神経疾患と腫瘍に関する合同シンポジウムを開催し研究発表を行いました。これは、同大学医学部と最新の学術的交流を図り、今後の神経疾患と腫瘍に関する共同研究の進展を目的として開催されたものです。

シンポジウムは、ジャスティン・ベルビー教授及びアラスター・バート教授のシンポジウムへの期待を込めた歓迎の挨拶で幕を開けました。
本学からは、髙橋医学系研究科長ら10名が参加し、2グループに分かれて、幅広い分野について様々な角度から発表が行われました。当日は、研究者や大学院生が参加し、熱心に研究発表に耳を傾けており、積極的な質疑も行われました。シンポジウム終了後、ベルビー教授、ジュリー・オーウェン教授及びシンポジウムで発表を行った複数の教授陣と今後の共同研究の可能性について意見交換を行いました。

翌28日(火)には、2014年春に完成予定のアデレード大学最先端施設(南オーストラリアヘルスメディカル研究機構(SAHMRI))の説明を受け、フォトニクス先進技術研究所(IPAS)、クリニカルスキルラボ、バイオスキルラボなどの研究施設を見学した後、今後の共同研究や研究施設利用に関する意見交換を活発に行いました。

翌々29日(水)には、大学院生や若手研究者の交換留学の推進など、相互の合意内容をベルビー教授と確認した後、ケント・アンダーソン教授と会談し、医学部としての方針を大学側に報告しました。

今回の訪問において、緊密な発展的協力関係の構築を得る機会となったことから、両大学間の教育研究に関する交流がより一層促進されることが期待されます。

■■ アデレード大学について ■■
アデレード大学は、1874年に農場と銅山を所有するWalter Watson Hughesによって南オーストラリア州に創設された、オーストラリア全土で3番目に古い歴史を持つ大学です。これまでに5人のノーベル賞受賞者を輩出しており、その長い歴史と研究実績からオーストラリア版アイビー・リーグと呼ばれるGroup of Eightの一員となっています。3キャンパス2万5000人以上の学生と3500人以上の教職員が大学を支えています。


意見交換の様子

発表者一行

ウィーン医科大学と合同シンポジウムを開催しました(2013年1月28日)

医学系研究科は、1月28日(月)、オーストリアのウィーン医科大学において、同大学との共催で、神経疾患と腫瘍に関する合同シンポジウムを開催しました。これは、同大学と最新の学術的交流を図り、今後の神経疾患と腫瘍に関する共同研究を進展させることを目的として開催されたものです。

シンポジウムは、カリン・グティエレス・ロボス ウィーン医科大学副学長のシンポジウムへの期待を込めた歓迎のあいさつで幕を開けました。本研究科からは、髙橋研究科長ら7名が参加し、神経の変性疾患と再生、精神疾患の遺伝分子メカニズム、脳腫瘍、腫瘍溶解性ウィルスを用いた橋渡し研究など、幅広い分野について、様々な角度から講演が行われました。当日は、大学院生、研究者をはじめとする多くの人々が参加し、熱心に講演に耳を傾けていました。講演後には活発な質疑応答がなされ、盛況のうちに幕を閉じました。

翌29日(火)には、一行はウィーン医科大学の研究施設及び附属病院を見学しました。その後、ウォルフガング・シュッツ 同大学長と髙橋研究科長が面談し、今後の両大学間のさらなる学術的交流について意見を交換しました。

今回の訪問を機に、より多くのウィーン医科大学の学生が、本研究科に興味を抱き留学することで、両大学間の交流が一層促進されることが期待されます。

■■ 合同シンポジウム開催の背景について ■■
名古屋大学医学部とウィーン医科大学(旧ウィーン大学医学部)との歴史は長く、1876年に名古屋大学医学部の前身である愛知県公立医学校にフォン・ローレンツがお抱え医師として月給300円で着任し、外科手術を教えた事より始まります。両校は2005年7月に医学部間協定を結び、学部生の臨床実習を中心に、8年間に渡り交流を深め、名古屋大学からは通算8名の学部生を送り出し、ウィーン医科大学からは8名の学部生を受け入れてきました。

今回、ウィーン医科大学国際部のDr. Salemiを介して、Hainfellner同大学神経内科学教授 との研究レベルでの交流が開始され、研究レベルでの交流を深め、共同研究のSeedsの探求を目的に、合同でシンポジウムを開催する運びとなったものです。