病院からのお知らせ

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名古屋市立大学病院・名古屋大学医学部附属病院が協力する新たな健康支援事業 ~名古屋市、政令市初となる公費負担での腹部超音波スクリーニング検査を開始~

 名古屋市立大学病院と名古屋大学医学部附属病院、および関連病院は、名古屋市が2025年2月より実施する腹部超音波スクリーニング検査補助制度において診療体制を支える役割を担います。本事業は全国の政令市では初となる先進的な取り組みであり、市民の健康促進と病気の早期発見・早期治療を目指しています。

【名古屋市立大学病院・名古屋大学医学部附属病院の役割】

 本学は、腹部超音波スクリーニング検査において「要精密検査」と判定された市民に対し、精密検査や専門診療を提供する体制を構築しています。特に、肝臓、胆道、膵臓、腎臓など検査対象となる臓器に関する専門性を活かし、無症状の段階で疾患を発見し、早期治療に結びつけることを目指します。

【腹部超音波検査の意義】

  腹部超音波検査は、身体への負担が少ない安全な検査でありながら、肝臓、胆のう・胆管、膵臓、腎臓など複数の臓器を観察できる高い汎用性を有しています。がんやその他の疾患を早期に発見することで、より迅速かつ適切な治療が可能になります。

【本補助制度の特色】

 名古屋市ではこれまで、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮がん、乳がん、前立腺がんの「500円ワンコイン検診」を実施してきました。しかし、市内における部位別がん死亡数上位の中で、膵臓(4位)、肝臓(5位)、胆のう・胆管(7位)のがんに対する自治体の対策は未実施です。これらのがんは、検出率の高い簡易的な検査方法がないため、対策型検診としての実施が困難とされています。
  今回補助対象となる腹部超音波検査は、高いがん検出率を誇るものではないものの、複数の臓器を観察できるため、各臓器のがんを一定数発見できるとともに、検査が身近になることで市民の健康意識向上も期待されています。

【制度の概要】

・対象者: 名古屋市内在住の50歳以上の市民
・費用: 1回500円(ワンコイン)
・開始時期: 2025年2月1日
・実施場所: 名古屋市内の協力医療機関

※「要精密検査」と判定された場合、速やかに精密検査が可能な医療機関*と連携する体制を整えています。
* 名古屋市立大学病院、名古屋大学医学部附属病院およびそれらの関連病院、または精密検査が実施可能な中核医療機関