身近な症例にも専門性の高い先進的治療
当科は五感のうち聴覚、嗅覚、味覚、触覚を担当し、発声と聞き取りのコミュニケーションに関与しています。
病棟はAグループ(耳手術、副鼻腔内視鏡手術、突発性難聴、メニエール病などの内耳疾患、炎症性疾患など担当)とBグループ(頭頸部腫瘍など担当)の2グループ制の診療体制をとっています。
耳、鼻、のどの腫瘍、炎症、奇形、外傷にかかわる疾患や、嚥下障害、頭蓋底腫瘍とも深くかかわっています。耳性めまいも守備範囲であり、めまいの鑑別に関与します。補聴器適合も行っています。
難聴の鑑別診断(特に3テスラMRIを用いた画像診断による内外リンパ腔サイズや血液迷路関門の把握)と鼓室内薬剤投与による内耳疾患の治療を行っています。頭頸部癌における機能温存を目指した治療を得意とします。
突発性難聴、前庭水管拡大症など内耳疾患における診療実績は多数の論文業績に記されています。機能温存を目指した頭頸部腫瘍の治療や睡眠時無呼吸治療についても種々の観点からのデータを基に業績を挙げています。
腫瘍外来、エコー外来、突発性難聴外来、鼻外来、めまい外来、補聴器外来、デカ注外来(内耳疾患に対する鼓室内デキサメサゾン注入)など専門外来を設けています。
3テスラMRIを用いた内耳画像検査、耳手術時の血流の測定、ナビゲーション手術など先進的治療を行っています。