入局案内

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スタッフの声

医局に入るなら老年内科がおススメ!

女性・2010年卒

名古屋大学老年内科は、高齢者の方の抱える様々な問題点についてアプローチすることで、単に高齢患者さんの寿命を延ばすだけでなく、社会全体をよりよくすることを目的としてい活動しています。私は、2013年に入局しました。研究をしたいと思えばしたいだけできて、様々な症例が経験でき、出身大学を問わない風通しが良く優しい人が多い医局だと思います。これについて私の経験談も踏まえ多面的に検討してみます。

研究・臨床面での知的好奇心に対する後押し

  • 全国で老年内科同士のパイプが太いため、長寿医療研究センターはじめビッグデータを持つ全国の研究機関の先生方と一緒に研究ができる。
  • 関連病院でない緩和ケア病棟に勉強に行きたいと申し出た処あっさり許可された。
  • 勉強の為に他科の回診チームに加わってもよいか聞いたら快諾された。
  • 夫の留学で渡米した際、上司が留学先に老年内科を発見しCVも書いてくれた。

臨床面での働きやすさ

  • 分類不能症例や困難症例が当たっても、治療方針についてみんなに相談できるので一人で抱え込まなくてもいい。
  • 日当直を快く変わってくれる同僚がいる。

風通しの良さ

  • 医局会/症例検討会の遅めの開始時間を早めてほしいと医局長に上申したら、速やかに代務のスケジュール調整の上、定時までに終わるよう時間を調整してくれた。
  • 自宅から研究ミーティングに参加したいと上司に相談したら、器材を揃え、onlineで研究ミーティングに参加可能になった。

その他

  • 就職先が沢山ある。
  • 関連病院は少ないが、沢山の病院から老年内科赴任の依頼があり、赴任先の交渉が可能。

小さな医局ですが、だからこその良い面も沢山ある医局です。他興味のある方は是非名古屋大学老年内科の医局を一度ご訪問ください!

老年内科を選んだきっかけ/老年内科の魅力

男性・2008年卒
愛知厚生連 海南病院 老年内科 野々垣 禅

学生時代から日本の高齢者化問題についての議論があり、日本の医療を支えていく上で高齢者診療をしっかりできる医師になりたいと思っていました。学生の地域実習を通じて、地域の高齢者の健康をどのように維持していくか、高齢者の救急搬送、高齢者の介護、終末期医療など様々な問題がありそこに患者や家族の強いニーズがあるとわかりました。老年内科で初期研修する中で年齢だけで判断せず本人の生活機能、認知機能に合わせて診療を行い、急性期から慢性期まで全人的に診療を行う、過小医療も過剰医療も行わない老年医学に魅力を感じ、老年内科を選びました。

老年内科医は病気の治療と同時に身体的問題、精神心理的問題、家庭・社会的問題も解決していきます。病気の治療についても、高齢者に特徴的な多疾患併存をどのようにマネージメントするかを考え、治療すべき疾患に優先順位をつけ、その人の予後を含め治療を考えるプロセスは新しい患者と出会うたびに異なるアプローチになり飽きがこないと思います。また、身体的問題、精神心理的問題、家庭・社会的問題の解決には医師だけでなく看護師、介護師、ケアマネ、薬剤師、栄養士など多職種での連携が必要です。他の職種の意見を取り入れ、1人の患者に対してチームで考え、生活を支援していくプロセスはとても楽しくやりがいがある仕事です。

日本の高齢化に伴い、老年医学について学ぶことは大きな診療スキルになるかと思います。高齢者医療に興味がある方は是非老年内科を見学していただけると嬉しいです。

女性・2014年卒

2023年4月より、老年内科で勤務をさせて頂いております。私は元々、市中病院で内科系の後期研修をしておりましたが、夫の海外留学に同行することになり、退職致しました。アメリカで生活し、妊娠・出産を経験、気づけば4年半経過しておりました。元々内科の仕事は好きでしたので、後期研修を途中で断念したことに後悔の気持ちがありました。小さな子供がいて、ブランクも長い状況で、それでも何とかして臨床に復帰したい、できたら指導も受けたいと思い、受け入れて頂ける場所はないだろうかと模索しておりました。老年内科の医局に初めて訪れた時は、受け入れて頂けるだろうかと不安で、足が震えましたが、梅垣教授をはじめ、教員の先生、医員の先生、秘書さんが優しく接してくださり、とても安心したことを覚えています。勤務時間帯やカンファの時間も考慮して下さり、久しぶりの臨床を楽しみながら勉強させて頂いております。

男性・2017年卒

私はもともと忙しい市中病院で初期研修を行っていたため、病気があればとにかく教科書の型どおり治療を行い、治ったらすぐ退院、という流れ(作業)を繰り返していました。そんな中、訪問診療のクリニックで1か月間実習を行いましたが、そこでは多くの疾患や問題を抱えながらも、より良く生きるためにはどうすればよいか、ということ焦点が当てられ、病気があっても予後やQOLを天秤にかけてあえて治療せず対症療法のみという選択肢もあり、「こんな医療もあるのか」と驚いたことを今でもよく覚えています。
幅広い疾患に対応しつつ、その後の生活も踏まえて治療を選択する、患者さんに本当の意味で寄り添った医療に魅力を感じてこの道に進むことを決めました。
よく老年内科は専門性がない、といったことを言われますが、病気の治療のその先を見据える、まさに「総合的に患者を診る」ことこそ、老年内科の専門性だと思います。なんとなく内科に興味はあるんだけど具体的な科に決められない・・・、なんて方は一度老年内科にも見学に来てみてください!

男性・2021年卒

私は学生の頃からcommonな疾患をしっかり診ることのできる医師になりたいという思いがありました。common diseaseは初期研修の間にたくさん経験したから、と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしcommonな疾患もしっかりと向き合うと専門性が出てくると私は思います。例えば誤嚥性肺炎なら、抗生剤投与し軽快したら退院という一般的な流れに加え、老年内科ではその人が慢性的に誤嚥を繰り返しているのか、機会誤嚥(たまたま誤嚥しただけ)なのかといったことを評価し、退院後の栄養投与方法まで介入していきます。心不全であっても単に治療するだけでなく、心不全増悪の原因に注目し再発予防のための介入をしていきます。
もちろん老年内科にも、認知症やせん妄診療、ポリファーマシー、フレイルといった独自の専門性の高い領域もあります。これらの分野に興味のある方はもちろん、common diseaseに興味のある方もぜひ一度老年内科に見学に来てみてください!

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