診療について

放射線治療

放射線治療部門は放射線治療医9名(放射線治療専門医6名、放射線科専門医1名、専攻医2名)、医学物理士6名、診療放射線技師16名(医学物理士含む)、看護師4名、受付事務2名の体制で協力して診療にとりくんでいます。

当院の保有する外部放射線治療機器は、Varian社製Clinac iX、Accuray社製Radixact X9、Accuray社製CyberKnife M6の3台です。それぞれ特徴があり、患者さんの病状に合わせて、治療機器を選択しています。強度変調放射線治療(IMRT)は脳腫瘍、頭頚部癌、前立腺癌、肺癌、食道癌、頭部皮膚血管肉腫などに、定位照射は脳、肺、肝、前立腺、脊椎などに実施しています。オリゴ再発・転移に対する定位照射も注目されてきています。その他の特殊治療として、全身照射も実施しており、成人についてはIMRTでも実施しています。

遠隔操作式小線源治療装置(RALS)としてはNucletron社製フレキシトロンHDRが設置されており、主に子宮頸癌に対する腔内照射を行っています。治療計画用CTは同室に設置されており、腔内照射時に同一寝台を用いてCT画像を取得し、画像誘導小線源治療(IGBT)を実施しています。治療計画用MRIも隣室に設置されており、必要に応じて撮影し、治療計画に活用しています。組織内照射も開始しており、産婦人科の先生方に協力していただいて、腔内照射で対応困難な症例に実施しています。

限局性前立腺癌については、泌尿器科と協力して密封小線源治療、IMRT、定位照射すべて当院で提供可能であり、病状および希望に応じて、治療法を決定しています。

がんの集学的治療は急速に進歩しその重要性が増していますが、当院では耳鼻咽喉科、呼吸器科、小児科、泌尿器科、口腔外科、脳神経外科、皮膚科、産婦人科、整形外科(骨転移・肉腫)など多くの診療科と合同カンファランスを行い、よりよい集学的治療につとめています。また、各科と協力して、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)などの前向き臨床研究にも参加しています。

名古屋大学医学部放射線科 
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