診療について

IVR

IVR(Interventional radiology)とはX線透視や超音波、CTなど画像診断技術を駆使し、カテーテル治療や穿刺、生検などを行う治療技術です。そのメリットは開胸開腹手術などと比べ、切開を必要としないため、体に対する負担が少なく、入院期間が短く、高齢者や手術のリスクの高い患者様にも治療可能な点です。

カテーテル治療はコイルやゼラチンスポンジなどの塞栓物質を使用し、動脈瘤、肺動静脈瘻、肝切除術前の門脈などの塞栓術を行い、手術後出血や産後出血などでは夜間・休日を問わず、緊急の止血術も行っています。塞栓術の他、血管狭窄病変に対する血管拡張術、CVリザーバー留置術、副腎静脈サンプリングなども行っています。これらの血管系IVRは年間約500件行っています。また、透視下やUSガイド下では困難な部位を、CTを駆使して生検やドレナージを行ったり、リンパ液漏出の部位を特定し塞栓するリンパ管造影・塞栓術などの非血管系IVRも年間約150件行っており、IVR全体で約700件となっています。

当院ではX線透視装置にCT装置が合体したIVRーCT装置が2台設置してあり、これらを使用し、手技を行っています。また、手術室内にX線透視装置が設置してあるHybrid手術室が2部屋設置してあり、開腹など手術操作の併用が必要な場合や状態が悪く手術に移行する可能性がある場合にも手技を行えるようになっています。

名古屋大学医学部放射線科 
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