研修医・学生の皆さんへ

入局、研修の案内

当教室では、名古屋大学医学部附属病院を基幹施設として、主に愛知県内の関連病院間で研修プログラムを作成しており、放射線科の専門研修を希望する医師を毎年募集しております。

放射線科医学は、放射線診断学、放射線治療学、IVR、核医学の4つの分野に大きく分けられます。当教室では、個々の先生のニーズに合わせて、これらの4つの分野をバランスよく研修していただくことができます。また、名古屋大学医学部附属病院は、東海地域の中核病院として、多様な症例が集まる病院であり、さまざまな症例を経験していただくことができます。

放射線診断学の研修では、最初の6か月間は、担当の指導医によるマンツーマンの指導体制で研修を受けていただけます。その後も、各臓器のスペシャリストによる指導を行う体制であり、専攻医の先生が一人で責任を負うことはなく、安心して画像診断の研修を行っていただけます。

放射線治療学の研修では、新患の診察に同席することから始まり、本人の希望に応じて担当医として診察・説明をしていただきます。放射線治療計画は専門医の指導の下、実施していただきます。子宮頸癌に対する腔内照射や組織内照射、前立腺癌に対する小線源治療など、特殊治療の見学も可能です。放射線科内カンファレンスはもちろん、他診療科とのカンファレンスへも積極的に参加していただきたいと思います。

IVRの研修では、まずは助手から経験していただき、本人の希望に応じて、術者を行っていただけます。近年は症例数が増加しており、700症例/年を超えてきました(CVカテーテルやPICCの留置は除く)。各診療科の先生とも連携しており、一般病院では見られないような病気や病態の治療も経験していただくことができます。

核医学の研修では、院内にはサイクロトロンがあり、FDG以外の薬剤も多数使用しています。甲状腺の内服療法も愛知県で唯一の施設となっています。核医学を用いた新しい治療や検査にも対応しています。

研究面に関しては、各分野の優秀な教員がバランスよくそろっており、最高レベルの研究を皆さんに提供できる環境となっています。

放射線科はもともと女性医師に適した部分が多い診療科ですが、当教室は関連施設に遠隔読影クリニックも有しており、産休中や育児休暇中の業務も様々な形で選択できるようになっています。

研修終了後も、市中病院で働きたい、大学で教育や研究もしたい、海外留学したいなど、皆さんの様々なニーズに対応できる環境を用意することができます。また、大学内、大学外におけるQOLの改善に取り組んでおり、金銭的にも時間的にもかなり改善してきていると思います。ライフイベントに応じて無理なく勤務できる環境の整備にも努めています。

是非一度、お気軽に見学にお越しください。ご連絡をお待ちしております。

入局後の進路について

初期臨床研修後に、名古屋大学医学部附属病院放射線科専門研修プログラムに入っていただきます。3年間で、プログラムに定められた「達成すべき症例」など、様々な研修終了要件を満たすように研修を受けていただきます。研修病院としては、基幹病院(名大病院)で6カ月以上、連携病院で3カ月以上、学会認定総合修練機関に1年以上と定められており、ご本人の希望を踏まえながら、調整させていただきます。基本領域の3年間の研修後に放射線科専門医試験を受けていただきます。その後、サブスペシャリティ領域の2年間の研修があり、サブスペシャリティ領域の研修終了後に試験に合格すると、「放射線診断専門医」もしくは「放射線治療専門医」を取得することができます。それと同時に、放射線カテーテル治療専門医(IVR専門医)や核医学専門医の取得も目指していただくことが可能です。

大学院に関しては、入学は必須ではなく、ご自身の判断で決めてもらっています。また、入学時期も自由に決めることができます。

専門医修得後は、大学病院で研究や教育に従事したり、市中病院で臨床に従事していただけるように、医局として引き続きサポートさせていただきます。

名大放射線科での専門研修の流れ
研修要件1
研修要件2

名古屋大学医学部放射線科 
〒466-8550 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65番地  
TEL: 052-744-2327 FAX: 052-744-2335

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