母体血胎児染色体検査

当院は、日本医学会の出生前検査認証制度等運営委員会の認証した基幹施設として、「母体血を用いた出生前遺伝学的検査(非侵襲性母体血胎児染色体検査・NIPT)」を実施しています。
https://jams-prenatal.jp/

この検査は、お腹の中の赤ちゃんに21トリソミー、18トリソミー、または13トリソミーという染色体の数の変化があるかどうかの可能性を、妊婦さんの採血で推定する検査です。診断を確定できる検査ではなく、非確定的な検査となります。

当院にて本検査の対象としている妊婦さんは、
・過去に21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー児を妊娠・出産した既往がある方
・母体血清マーカー検査、コンバインド検査、超音波マーカー検査などによって、上記3種類のいずれかの染色体異常の可能性が高いことが指摘されている方
・上記3種類の染色体異常について不安を感じている方
となっております。

なお、双胎(ふたご)妊娠でも受けることができますが、品胎(三つ子)以上の多胎の方は検査対象となりません。

当院に通院中の方  ⇒ 外来担当医にNIPTのご希望をお伝えください
当院以外に通院中の方 ⇒ 現在通院中の医療機関から当院の病診連携室にFAXで申し込みをしていただきます。当院でNIPTを受けたい旨、かかりつけの先生にご相談ください。 医療機関向けのご紹介方法は
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/hospital/medical/introduce/に詳細があります。

<検査までの流れ>(2022年10月から一部変更となっていますのでご注意ください)
1. 産科初診外来(木曜日午前): 妊婦さんの初診 (自費診療)
2. 産婦人科遺伝外来: ご夫婦でのカウンセリング・採血 
(ご本人のみの来院ではカウンセリングを受けられませんので、ご注意ください。ご夫婦そろわれていれば、初診と同日のカウンセリングも可能です)
3. 採血から1週間後以降: 結果説明のカウンセリング (可能であれば、ご夫婦での来院をおすすめします)
※ 2.の採血が妊娠14週6日までに実施できるスケジュールでお申込み下さい。なお、採血は9週0日以降から可能ですが、先にご夫婦でカウンセリングを受けて、後日採血をうけることも可能です。その場合には採血時にはご本人のみの来院でかまいません。

<費用>
上記2.3.のカウンセリング、検査あわせて約12万円となります。
結果が陽性の場合、診断確定のための羊水検査(日帰り入院)が必要となります。検査料や入院費などに関しての追加の負担は発生しませんが、カウンセリング料(約5千円)がかかります。

<その他>
 羊水検査を当院で希望されている妊婦さんも、原則的には、2の遺伝外来でカウンセリングの後、実施します。その他、何らかの遺伝性疾患に関して不安を抱えている妊婦さんや将来妊娠を考えられている女性の方でご相談を希望される方も、下記遺伝カウンセラーにお問い合わせください。

<お問合せ>
本検査の内容・予約などにつきましてご質問がありましたら、当院の遺伝カウンセラーにお気軽にお問い合わせ下さい(052-741-2111、病院代表)

<以下はダウンロードしてご使用ください>
出生前検査を検討されている方へ