無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)について

1. はじめに

当院ではこれまで医学的に必要と判断した妊婦さんのみを対象として無痛分娩を行ってきましたが、現在は希望される妊婦さんにも無痛分娩を提供しています。当院の無痛分娩の際には、計画分娩としています。計画分娩の場合には、陣痛が来る前に計画的に入院し、硬膜外カテーテルを挿入した後に分娩誘発剤などを用いて出産します(下図参照)。そのため、入院予定よりも早く陣痛が来たり破水した場合や、予約が多い場合などでは必ずしもご希望に添えないこともあります。詳しくは担当医にご確認ください。
産痛が強くなったらカテーテルから薬剤投与を開始します。無痛分娩については担当医にご相談していただくか、日本産科麻酔学会のHPのQ&Aをご参照ください。
なお、当院の無痛分娩取り扱い施設情報は無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)に掲載されております。こちらをご参照ください。

2. 無痛分娩を希望された場合の流れ

(1)妊娠30〜32週頃の妊婦健診で、無痛分娩を検討されている方は担当医師へお伝えください。
(2)妊娠34〜36週頃に麻酔科外来を受診し、麻酔科医師から硬膜外カテーテル挿入について詳しい説明を聞いていただきます。
(3)妊娠37週以降に入院し、硬膜外カテーテルを挿入し、分娩誘発剤などを用いて出産します。

(日本産科麻酔学会の許可をいただいて掲載しております)

3.費用について

通常の分娩費用に加えて、無痛分娩費用として10万6千円を加算します(一律料金)。無痛分娩費用は、硬膜外麻酔を開始した時点で発生します。麻酔の時間や効果などで費用は変わりません。