1998年 超音波凝固切開装置 Harmonicのライバルの登場
AutoSonix
(USSC, 1998)
SonoSurg
(Olympus, 1998)
2000年 血管シーリング装置の開発
2000年には,原理はバイポーラ電気メスですが,はさみこんだ組織の抵抗を測定しながらコンピュータ制御で電流を調節する
血管シーリング装置(VSS)をVallylab社が発売しました.組織を圧迫しながら高周波電流を流すことにより,溶着するような形となります.血栓形成機序に依存することなく,
直径7mmまでの動脈を処理することが可能になりました.
LigaSure
Vallylab, 2000
2003年 VIO300ジェネレータ ソフト凝固など多様な電流パターンを装備
新しい高周波エネルギーデバイス
従来の高周波機器(400kHz付近)より高い周波数使用の機器
電気メスや血管シーリング装置の約10倍の周波数帯
(4.0MHz)は,特にラジオ波と呼ばれています.
ラジオ波の電気メス(RFナイフ)
4.0MHz の短波帯
(いわゆる電気メスより1桁多い周波数)
2011年 血管シーリング装置と超音波凝固切開装置のハイブリッド(コンバインド)デバイスの登場
鋼製のナイフではなく,超音波で切開する血管シーリング装置:ハイブリッド(コンバインド)デバイスが開発されました.
2012年 コードレスの超音波凝固切開装置開発
ジェネレータとバッテリを内蔵した
コードレスの超音波凝固切開装置が発売されました.
Sonicision
Coviden, 2012
2013年 3mm径 血管シーリング装置の登場
2013 JustRight
初の3mm径VSS
2010年代後半 血管シーリング装置の発展
2015年にシャフトが屈曲するデバイスが開発されました.
各社とも7mm径までの動脈を切離可能というシーリング性能は変わっていません.
ENSEAL™ G2 Articulating
Johnson & Johnson, 2015
2010年代後半〜 超音波凝固切開装置の性能向上
2016年には,直径7mmまでの動脈を処理できる超音波凝固切開装置が発売されました.
新しいマイクロ波エネルギーデバイス
マイクロ波手術機器は,針型のマイクロターゼがありましたが,シアーズ型の手術機器が開発されました. 2020年には内視鏡手術用の5mm径デバイスも発売されました.