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「国際共同学位プログラムの現状と課題」オンラインワークショップ開催のお知らせ

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この度、本学と全国医学部国際交流協議会は合同で「国際共同学位プログラム」に関するオンラインワークショップを開催いたします。

全国医学部国際交流協議会は、全国の医学部や医科大学と連携し、学生や医師の国際交流促進させることを目的として設立されました。本学は同協議会の主要メンバーとして活動を行っております。この度、同協議会の支援を受け、以下の通りオンラインワークショップ「国際共同学位プログラムの現状と課題」を開催いたします。

現在、全国の医学部や医科大学では、海外大学と連携してダブルディグリーやジョイントディグリーといわれる国際共同学位プログラムの設置が次々に行われています。海外の大学と共同で一つのプログラムを運営し、学生は双方の大学の指導教員から指導・教育を受け、研究に従事します。在学中に海外連携大学に留学し、海外での活動を通して日本では受けることができない教育や研究の機会を得るとともに、その経験を通して国際性の涵養を促します。両大学の審査を経て、両大学名で学位が授与されます。

国際共同学位プログラムは、日本の大学に在籍しながら海外大学に在籍することが可能であり、海外大学への入学と比較して費用負担が少なく、在学中の学生の留学が保証されております。また、共同学位により海外大学の国際的な質的保証を得ることができることや、海外ネットワークの構築においてそれらが大変有利であることなど多くの利点が挙げられ、その実績は高く評価されています。一方で、設置前の準備やその運営にあたり、教育に関する法律や習慣が全く異なる海外大学との連携には多くの障壁があることも事実であります。事前協議のため多くの時間を要したり、設置のためには両大学から正式な承認を得て協定を締結するなど厳しい基準を満たすことが求められており、文部科学省による厳しい審査を経て設立が認可されます。また、設置後も学生の入学のために共同で入学審査を行ったり、学位審査のための合同学位審査を実施するなど、両大学が共同で行う必要があることも多く存在します。異なる両大学がその隔たりを埋めてスムーズに運営していくためには常に密な連携を維持していくことが求められており、大学側の負担が大きいこともまた事実です。

今回はこういった現状を踏まえ、国際共同プログラムを強く推進する国内の大学の代表者を招へいし、現状の報告と今後の課題について意見交換を行うためワークショップを開催いたします。今後、国際共同学位プログラムはさらに拡大することが想定され、本ワークショップを通して現状を理解して今後の発展のためにはどうすべきか、同プログラムを推進している先生方と意見交換できればと考えています。


  佐藤 邦明氏(文部科学省高等教育局 高等教育国際戦略プロジェクトチームリーダー)

  松田 文彦氏(京都大学 大学院医学研究科附属ゲノム医学センター 教授)

  越智 貴子氏(群馬大学 国際センター 国際行政学 講師)

  大隅 典子氏(東北大学 大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野 教授)

  小山 博之氏(岐阜大学 応用生物科学部 植物細胞工学研究室 教授 グローカル推進機構 地域国際化推進部)

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

「国際共同学位プログラムの現状と課題」オンラインワークショップ開催のお知らせ