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本学医学系研究科 西川 博嘉 教授が「Highly Cited Researchers 2024」(高被引用論文著者)に選出されました

 クラリベイト・アナリティクス(Clarivate Analytics)より、世界最高峰の研究者を選出した「高被引用論文著者 (Highly Cited Researchers 2024)」が発表され、本学医学系研究科分子細胞免疫学教授の西川博嘉が選出されました。西川博嘉教授は2020年、2021年、2022年、2023年も選出されており、本年度で5年連続の快挙となります。

 「Highly Cited Researchers(高被引用論文著者)とは、クラリベイト・アナリティクスが、10年以上にわたり絶え間なく高い評価を得ている影響力のある研究者を引用分析により特定しているもので、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文著者であり、後続の研究に大きな影響を与えている科学者や社会科学者が選出されます。「Highly Cited Researchers 2024」では世界から約6,600名の研究者が選出されました。

参考:https://clarivate.com/highly-cited-researchers/(外部サイトにリンクします)

西川先生写真202411.rev.jpg






西川 博嘉(にしかわ ひろよし)

受賞カテゴリー:免疫学(Immunology
所属:分子細胞免疫学

西川教授は、がん免疫において抗腫瘍免疫応答が抑制される機構の解明を進めてきました。特にCD4陽性制御性T細胞をはじめとした免疫抑制ネットワークの構築にがん細胞自身が持つ遺伝子変異が重要な役割を果たしていることを発見して「免疫ゲノムがん進展説」を提唱し、免疫ゲノムプレシジョン医療の実現に取り組んでいます。また、抗腫瘍免疫応答に重要なCD8陽性キラーT細胞が制御性T細胞による免疫抑制により免疫寛容に陥る機構がT細胞の認識する抗原の性質の違い(自己vs 非自己)により異なることを明らかにしました。これらの知見は、がん免疫のみならず、自己免疫、アレルギー、感染症、移植などの様々な免疫応答の理解にも極めて重要と考えられます。