本学医学系研究科 加藤 昌志 教授が「第70回保健文化賞」を受章しました
平成30年10月に、本学医学系研究科の加藤 昌志教授(環境労働衛生学)に第70回保健文化賞(厚生労働大臣賞・第一生命賞・朝日新聞厚生文化事業団賞・NHK厚生文化事業団賞)が授与されました。保健文化賞は、戦争の傷痕が深く残り、衛生環境が悪化する状況にあった昭和25(1950)年に創設された賞で、わが国の保健衛生向上を目的として、保健衛生の分野における業績と、長年にわたる活動に対し「感謝」と「敬意」を捧げるために実施されるものです。
加藤教授は、開発途上国における飲用井戸水(国外)および東日本大震災(国内)に焦点をあてた活動を、ボランティア団体と協同で実施しています。特に、アジアの開発途上国では、「微量元素分析技術に関する教育」、「元素の健康影響に関する調査」、「有害元素に対する浄化材の開発と技術移転」といった飲用井戸水に基づく健康被害を緩和するための保健衛生活動をトータルで推進しています。このような環境汚染に起因する疾患の予防と健康増進への貢献が認められ、今回の受賞に至りました。
10月10日に明治記念館にて保健文化賞の贈呈式が行われ、加藤教授は11日に皇居にて天皇皇后両陛下の拝謁を賜りました。皇后様が11日に公務に復帰されたことにより、拝謁の様子が報道されています(ANNnewsCH:https://www.youtube.com/watch?v=4KACCizyRQE)。
贈呈式の様子(会場後方向かって右から6番目が加藤教授)