スギ薬局は愛知県大府市と名古屋大学による 「あいちデジタルヘルスプロジェクト実証事業」を開始いたします
株式会社スギ薬局(本社:愛知県大府市)は、大府市、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学と共に、2025年度「あいちデジタルヘルスプロジェクト※」社会実装先行事業の一環として、フレイル(加齢に伴う心身の衰え)予防を目的としたデジタルヘルス実証事業の委託先として採択されました。
本事業では、健康都市の実現に向けて様々な取り組みを進めている大府市と連携し、スマートフォンアプリ「スギサポwalk+」と、店舗での健康相談・測定サービスを組み合わせることで、継続的に健康状態をサポートするサービスを提供します。さらに、名古屋大学未来社会創造機構予防早期医療創成センターの協力のもと、収集されたデータから医学的な効果検証を行い、フレイル予防モデルの確立を目指します。
※あいちデジタルヘルスプロジェクトとは、デジタル技術を活用し、産学官の連携などにより、県民の健康寿命延伸と生活の質向上に貢献する各種サービス・ソリューションの創出と提供を推進することで「誰もが安心して暮らせるあいち」、研究機関や企業が集積する「健康長寿産業都市あいち」の実現を目的としています。
■背景
愛知県では、県民の約3人に1人が65歳以上の高齢者(約223.8万人)となる見込みであり、そのような中で、「フレイル」という問題が注目されています。「フレイル」とは、健康な状態と、日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され心身の脆弱性が出現した状態です。一方で、適切な介入・支援によって生活機能の維持向上が可能な状態でもあります。
本実証事業では、運動・認知機能の低下予防に資するプログラムや行動を継続するための動機付けを通じ、フレイルへの早期予防を実現します。
■実証事業の目的
本サービスは、「スギサポwalk+」およびスギ薬局で実施した健康相談を通じて取得した各種データをもとに、個々人の悩みや課題の把握から、最適な目標設定・解決策を提案します。これらをデジタルとリアル(対面)を組み合わせて継続的に提供することにより、「フレイル」(加齢に伴う心身の衰え)への進行を予防することを目的とします。なお、本実証事業は、2025年7月8日(火)に大府市が主催する「寿大学」(60歳以上の方を対象とした生涯学習講座)でのサービス紹介を皮切りに、本格的にスタートいたします。大府市と連携し様々な場にて、地域の皆様に本サービスの目的や活用方法をご案内し参加を呼びかけてまいります。
■実証事業の概要
【事業名】 デジタル×リアル店舗を融合したフレイル進行予防対策 with PHR
【実施期間】 2025年7月~2026年3月
【対象地域】 愛知県大府市
【主な取り組み】
・「スギサポwalk+」による歩数データの分析、効果検証アンケートの実施
・スギ薬局店舗での健康相談・測定(血圧、体重、筋肉量など)
・大府市の健康関連イベントなどを通じたフレイル予防の推進活動
・名古屋大学未来社会創造機構予防早期医療創成センターによる医学的効果検証(定期的なアンケート調査、分析を含む)
【三者の役割】
●スギ薬局
「スギサポwalk+」の紹介、店舗での健康相談・測定の実施、継続的な支援とデータ分析
●大府市
地域住民への案内、地域イベントの開催支援、地域全体の健康づくりの推進
●名古屋大学未来社会創造機構予防早期医療創成センター
実証データの分析・評価、アンケート設計と効果検証、フレイルに関するアドバイスと評価
■サービス概要 (イメージ) ■連携団体を含む、実証の座組