新任教授のご紹介(麻酔・蘇生医学 秋山 浩一 教授)
ご挨拶
このたび、2024年10月1日付けで、西脇公俊前教授の後任として名古屋大学大学院医学研究科 麻酔・蘇生医学講座の教授を拝命いたしました秋山浩一と申します。ここに謹んでご挨拶申し上げます。
私は2005年に京都府立医科大学を卒業し、民間病院で麻酔科医として臨床の研鑽を積んだ後、京都府立医科大学大学院へ進学し、佐和貞治教授のもとで緑膿菌肺炎の基礎研究と周術期における血流解析の研究に携わり学位を取得しました。大学院在学中に米国ニューヨークのコロンビア大学心臓血管外科に留学し、重症心不全に対する左室補助人工心臓・心移植や大動脈疾患における血流解析の研究を行いました。この際の指導者は高山博夫先生で、高山先生の明るさと人脈でコロンビア大学の循環器内科やタンパク解析のラボとコラボレーションしながら研究を行うことができたので、臨床画像データを解析しながらも、術中標本のタンパク解析データを絡めることでよりインパクト強い研究にする手法を学ぶことができました。二年目には
Instructorというfaculty positionで採用され、麻酔科医としての目線だけはなく、心臓外科医や循環器内科医の目線での周術期管理と研究手法を勉強し、帰国後の臨床と研究に対する姿勢の土台となったと思います。帰国後は淀川キリスト教病院麻酔科部長として臨床・研究に携わり、その後近畿大学病院麻酔科学教室で勤務しておりました。
今後は西脇公俊前教授が築かれた麻酔・蘇生医学講座をさらに発展させ、名古屋大学医学部に貢献し、国際的に活躍する麻酔科医を育成していければと思っております。皆様には何卒ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
略歴
2005年3月 京都府立医科大学医学部卒業
2005年4月 神戸掖済会病院初期研修
2007年4月 神戸掖済会病院麻酔科
2008年4月 明石医療センター麻酔科
2012年4月 愛仁会高槻病院麻酔科
2014年4月 京都府立医科大学大学院
2016年10月 京都第一赤十字病院麻酔科出向
2017年2月 みどりヶ丘病院麻酔科出向
2017年10月 コロンビア大学心臓血管外科 Associate Research Scientist
2018年9月 コロンビア大学心臓血管外科 Instructor
2019年7月 淀川キリスト教病院麻酔科 部長
2022年6月 近畿大学麻酔科学教室 講師