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新任教授のご紹介(薬剤部  池末 裕明 教授)

ご挨拶

池末写真_20240825rev.jpgこのたび、2024年(令和6年)9月1日付けで、山田清文前教授の後任として、医学部附属病院薬剤部の教授・薬剤部長を拝命いたしました池末 裕明と申します。ここに謹んでご挨拶申し上げます。

私は1998年に九州大学薬学部を卒業し、その後、九州大学病院の薬剤部に入職し、調剤を中心とした広範な薬剤業務の基本を習得後、病棟での業務を担当しました。様々な職種の方々と協働して業務を行うことで、自身の視野も広げていただいたと感じています。以降、調剤や医薬品情報など薬剤部のセントラル業務も担当しながら広範な疾患の薬物療法に関わり、特にがん薬物療法の安全性向上に注力してきました。臨床業務に携わるなかで、徐々に自分達の課題も見えてきます。その課題を少しでも解決したいとの思いで、薬物治療の安全性向上に関する研究にも取り組んできました。すなわち、臨床現場における薬物療法や業務の中から問題点を抽出し、解決策を見出し、その効果の検証を目指すものです。これらの取り組みを続けて2008年8月に学位を取得した後、2008年10月から5か月間、日本病院薬剤師会の海外派遣事業として米国ウィスコンシン大学病院に留学をさせていただき、研究に加えて当時の臨床薬剤業務を目の当たりにできたことは、その後の業務展開に大変参考になりました。

2016年からは神戸市立医療センター中央市民病院において、薬剤部全体のマネジメントを学びながら多職種協働をとおして医療の質向上に貢献することの重要性を学びました。また、薬剤部内のコミュニケーションを密にして、組織としてより良い形を目指していくことの重要性も学びました。多くの方々と一緒に仕事をさせていただき、ご指導いただいたこと、そして何より、患者さんやご家族から教えていただいたことが、薬剤師としての根幹をなしています。名古屋大学医学部附属病院では、これまで培ってきた経験をさらに発展させ、薬剤業務・教育・研究に取り組み、貢献できるよう最善の努力を尽くしていきたいと考えています。

薬剤部は様々な領域にわたる薬物療法に関与いたしますので、多くの方々と連携させていただく機会が多い部署でもあります。新天地で多くの皆様と
一緒に仕事をさせていただくこと、大変楽しみにしております。

若輩者ではありますが、皆様にはご指導、ご鞭撻賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。                   

略歴

1998年3月  九州大学薬学部 卒業   

1999年4月  九州大学医学部附属病院(現・九州大学病院)薬剤部 薬剤師

2003年10月  九州大学病院薬剤部 薬剤主任

2008年8月  九州大学大学院薬学府 博士(薬学)

2008年10月  米国ウィスコンシン大学病院留学 (日本病院薬剤師会 海外派遣事業) 

2009年3月  九州大学病院薬剤部に帰任                       

2016年4月  神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部 副部長代行                   

2020年4月  同 副部長

2024年9月  名古屋大学医学部附属病院薬剤部 教授・薬剤部長