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新任教授のご紹介(医療行政学 山本英子 教授)

ご挨拶

211011yamamoto.jpg 2021年10月1日付で名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学教授を拝命しました。ここに謹んでご挨拶申し上げます。

 私は産婦人科医師としての臨床・研究経験を生かし、アジアの途上国における母子保健や女性の健康に関する研究を専門としています。

 医療行政学教室ではヤングリーダーズプログラム(YLP)医療行政学コースと国家中枢人材育成プログラムを担当しています。YLPは文部科学省の特別な留学生プログラムであり、医療行政学教室ではアジアの途上国の保健省に勤務する医療行政官を対象とした1年間の修士コース(医療行政コース)を担当しています。日本は第二次世界大戦後に途上国として発展した歴史的背景がありますので、現在の日本の医療システムとともに、日本がどのように発展したのかについても学んでもらいたいと考えています。また、講義による知識だけではなく実際の医療、介護、行政の現場を見て学べるようなプログラム作りを心掛けています。そのために、学内外の皆様に講義や実習へのご協力をお願いしています。

 国家中枢人材育成プログラムは、アジア途上国の政府幹部等に対して、現職を維持したまま、その経験と知識を進化させることを目的とした博士後期課程プログラムであり、サテライトキャンパスと本邦キャンパスとの連携によるハイブリッド型プログラムです。第一期生のDr. Bounfeng Phoummalaysithは2018年9月に名古屋大学で博士号を取得され、2021年3月にラオス人民民主共和国の保健大臣に就任されました。 アジア途上国の医療分野における発展に寄与できるよう、優秀な医療行政官をリクルートし、2つのプログラムの修了生がそれぞれの国で活躍できるような支援を継続して行いたいと考えています。

 研究面では、途上国が医療・保健分野において抱える課題について、保健省の医療行政官との深いつながりを生かして、医療行政にフィードバックできる研究を目指したいと考えています。皆様には、今後も変わらぬご厚誼とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

略歴

平成8年3月 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
平成8年5月 東京医科歯科大学医学部附属病院産婦人科
平成9年7月 土浦協同病院産婦人科
平成11年7月 都立大塚病院産婦人科
平成18年3月 名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了
平成18年4月 名古屋大学医学部附属病院産科婦人科 助手
平成23年10月 名古屋大学医学部附属病院産科婦人科講師
平成26年10月 名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院特任准教授
平成28年4月 名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学准教授
令和3年10月 名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学教授