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名古屋大学発ベンチャー、高感度で半定量の 新型コロナウイルス抗体検査キットを開発! ~家庭で簡便に測定可能~

 名古屋大学発ベンチャー株式会社U's science (代表取締役社長:西村賢治)は、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院医学系研究科・先進循環器治療学講座の柴田玲特任教授、間葉系幹細胞治療プロジェクト教室の山本徳則特任教授らとの共同研究で、新型コロナウイルス抗体チェックのための検査キットを開発しました。 

 本検査キットは、イムノクロマト法により血液中にある新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に対するIgG抗体、IgM抗体をそれぞれのバンド(判定ライン)を発色させることにより検出します。指先からの一滴の採血のみで検査可能であり、検査キットは、検査カセットの他にランセット(採血針)や展開液、消毒用のアルコールなど、必要なものが全てパッケージ化されているため、家庭で短時間(15-20分)に検出可能です(図参照)。高感度に抗体を検出し、半定量性の特徴を有します。したがって、少ない抗体量では弱いバンドで、高い抗体量を有しているケースでは強いバンドで検出されます。

ポイント

○新型コロナウイルス抗体検査キットを開発。
○高感度で半定量型の特徴を有する検査キットの開発に成功。
○家庭で、自身で、簡便に、短時間に、測定可能な検査キットである。

新型コロナウイルス抗体検査キット開発

1.背景

 日本国内で、新型コロナウイルスのワクチン接種が拡大しつつあります。特に接種率の高い65歳以上の層では、感染者数は減少しており、重症化数・死亡者数も共に減少に転じています。ワクチンの効果は明白ですが、一方で、ワクチン接種を行ったにもかかわらず新型コロナに感染するブレイクスルー感染の報告例も増えています。原因は様々考察されていますが、ワクチン接種で必ずしも全員が十分な抗体を得るわけではなく、また、獲得した抗体は徐々に低下することも知られています。ワクチン接種=抗体獲得ではない点を考慮すると、「自身が、新型コロナウイルスに対する抗体を有しているか?」この点を確認しながら、感染防止対策や社会活動レベルにメリハリをつけることは、非常に重要なことと思われます。

2.研究成果

 名古屋大学発ベンチャー (株)U's science (代表取締役社長:西村賢治)は、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院医学系研究科・先進循環器治療学講座の柴田玲特任教授、間葉系幹細胞治療プロジェクト教室の山本徳則特任教授らとの共同研究で、新型コロナウイルス抗体チェックのための検査キットを開発しました。

 本検査キットは、イムノクロマト法により血液中にある新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に対するIgG抗体、IgM抗体 をそれぞれのバンド(判定ライン)を発色させることにより検出します。指先からの一滴の採血のみで検査可能であり、検査キットは、検査カセットの他にランセット(採血針)や展開液、消毒用のアルコールなど、必要なものが全てパッケージ化されているため、家庭で短時間(15-20分)に検出可能です(図参照)。高感度に抗体を検出し、半定量性の特徴を有します。したがって、少ない抗体量では弱いバンドで、高い抗体量を有しているケースでは強いバンドで検出されます。