新任教授のご紹介(脳神経外科学 齋藤 竜太 教授) - ニュース&イベント | 名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科

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新任教授のご紹介(脳神経外科学 齋藤 竜太 教授)

ご挨拶

nouge_saito_210113_v2.jpg このたび、令和2年12月16日付けで、若林俊彦前教授の後任として、名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科学教授を拝命致しました。ここに謹んでご挨拶申し上げます。

 私は1998年に東北大学医学部を卒業後、脳神経外科に入局、関連病院で研修後、2000年5月に大学院生として国内留学の機会を得て、名古屋大学脳神経外科(当時、吉田純教授)で学びました。脳腫瘍に対する遺伝子治療の研究を行いましたが、この際に、遺伝子発現がベクター注入部位に限局してしまう問題に直面しました。この問題を解決すべく、その後、米国カルフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科に留学、脳内局所注入により薬剤を広範囲に送達する技術(Convection-enhanced delivery; CED)の研究・開発に携わりました。2005年に米国より帰国後から、CEDを応用した脳腫瘍治療の基礎研究を開始し、脳幹部再発神経膠腫に対する第一相試験、さらには稀少疾患ながら治療手段が限られ、極めて予後不良とされる小児脳幹部神経膠腫に対する国内多施設共同治験の実施へと進めてきました。
 一方で、2005年の帰国後より、東北大学関連病院にて血管障害・脳腫瘍を中心とした脳外科疾患の手術治療に携わり、2008年より東北大学病院にて脳腫瘍の手術・治療を主に担当してきました。
 脳神経外科は、血管障害、腫瘍、てんかんなどの脳機能障害、脊髄・脊椎疾患など中枢神経系における幅広い疾患を対象とした分野です。成人から小児疾患まで担当するという一面もあります。名古屋大学脳神経外科では、各専門グループで高度な医療と研究を推進しています。これからも科を挙げて高度な治療や基礎・臨床研究を推進し、脳神経外科学の発展を通じて、患者さんの医療に大きな貢献を目指します。皆様には、今後も変わらぬご厚誼とご指導ご鞭撻を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。