新任教授のご紹介(腫瘍外科学 江畑 智希 教授) - ニュース&イベント | 名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科

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新任教授のご紹介(腫瘍外科学 江畑 智希 教授)

 ご挨拶

ebata.png この度,令和2年6月1日付で病態外科学,肝胆膵外科学教授を拝命いたしました。名古屋大学には,消化器外科に関連する部門が2講座,つまり消化器外科(旧第二外科)と腫瘍外科(旧第一外科),が存在しています。このシステムは時代遅れとされ国立大学でも珍しい形態となりました。この両者を今後統合していく最初の一歩として,今回「肝胆膵外科学」の教授が募集されました。そのため,この新設部門を名乗る所属員は,今はまだ私だけです。実際には腫瘍外科学前教授の梛野正人先生の後任人事のため,私は医学系研究科の腫瘍外科学講座と附属病院の消化器外科1を統括しています。

 腫瘍外科の専門の一つが胆道癌の外科治療です。この流れは,二村雄次前々教授が1977年に開始し,梛野正人前教授に継承されました。私は三世代目となり,胆道癌に対する血管合併切除や肝膵同時切除など局所進行症例に対する拡大切除と病理学的研究を専門にしてきました。一方の消化器外科学の専門の一つは,膵癌の外科治療です。前任の中尾昭公先生は膵癌手術で有名でした。胆道癌と同様に膵癌も難治性癌であり,その手術は高難度といわれています。名古屋大学では診療科を超えこれら難治癌の診療・研究・教育を歴史的に継続してきましたので,胆・膵癌といえば名古屋の名前があがるようになりした。

 新生肝胆膵外科学分野は名大消化器外科の一部門として,地域外科医療の安定化,優れた肝胆膵外科医の養成,質の高い研究の実行などの課題を一つ一つ解決する責務があります。過去を踏まえ,新たな歴史を積み重ねていきます。過渡期のため少々組織構造や名称がわかりにくいかと思いますが,皆様には,今後も一層のご指導を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。

略歴

1990年 名古屋大学医学部医学科卒業
1990年 八千代病院 外科
1994年 名古屋第一赤十字病院 外科
1998年 名古屋大学大学院医学系研究科 外科系外科学第一 博士課程
2002年 静岡県立静岡がんセンター 肝胆膵外科
2003年 名古屋大学医学部附属病院 第一外科 助手
2009年 名古屋大学医学部附属病院 第一外科 講師
2011年 名古屋大学医学系研究科 病態外科学腫瘍外科 准教授
2020年 名古屋大学医学系研究科 病態外科学肝胆膵外科学分野 教授