新任教授のご紹介(総合医学教育センター 錦織 宏 教授)
ご挨拶
この度、平成31年3月1日付けで総合医学教育センター教授を拝命いたしました。当センターは、サービス部門の機能としては、名大医学部の卒前医学教育および名大病院の卒後臨床研修に関する実務を、医学部および病院の事務と協働する形で担当しています。なお、卒後研修に関しては卒後臨床研修・キャリア形成支援センターと連動しています。
少子高齢化や情報革命に加え、新自由主義の影響もあって、21世紀に入ってからの国内外での卒前・卒後の医学教育の変動には目覚ましいものがあります。本学においては、名大の歴史や文化を踏まえつつ、その強みを生かし、時代にも合った教育環境を整備していく必要があります。そのためには附属病院も含む医学部構成員が自由闊達に意見や異見を交換する必要があり、当センターはそのための場を作り、専門的知見を提供することが任務だと認識しています。そしてこれは、名大ネットワークと呼ばれる東海地区の名大関連病院にまで及びます。
当センターの研究部門としてのミッションは、社会医学/社会科学の一分野としての医学教育学の確立、そして医学教育研究の世界への発信です。私の前任地でもある京都大学医学教育・国際化推進センターと連携し、欧米やアジア太平洋各国との国際交流を積極的に進め、医学教育学分野の新しい知見の創造にこれからも挑戦していくつもりです。
医学教育という窓を通して学内外・院内外の多くの方と関わることになろうかと思います。皆さまと丁寧に対話を重ねながら本務を担う所存です。どうかご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
総合医学教育センター 錦織 宏(にしごり ひろし)
略 歴
1998年 名古屋大学医学部医学科卒業
1998年-2001年 市立舞鶴市民病院内科
2002年-2004年 愛知厚生連海南病院内科
2004年-2008年 名古屋大学大学院医学系研究科総合診療医学博士課程
2005年-2006年 英国オックスフォード大学グリーンカレッジ
2006年-2007年 英国ダンディー大学医学教育学修士課程
2007年-2011年 東京大学医学教育国際協力研究センター 助教
2009年-2011年 東京大学医学教育国際協力研究センター 講師
2012年-2017年 京都大学大学院医学研究科医学教育推進センター 准教授
2017年-2019年 京都大学大学院医学研究科医学教育・国際化推進センター 准教授
2019年- 名古屋大学大学院医学系研究科総合医学教育センター 教授