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海外大学との共同学位(ジョイント・ディグリー)プログラム名古屋大学・ フライブルク大学国際連携総合医学専攻の開設について

2018年7月31日

 

名古屋大学大学院医学系研究科は、平成30年10月から、ドイツのフライブルク大学と共同学位(ジョイント・ディグリー)プログラム「名古屋大学・フライブルク大学国際連携総合医学専攻」を開設します。フライブルク大学は、1457年に設立された、ドイツを代表する大学の一つであり、現在までに多くの著名な哲学者や研究者、そしてノーベル賞受賞者(19名)を輩出しており、ドイツ国内で“卓越した大学”として認定されています。

本専攻は、両大学がそれぞれの強みを活かした一つの大学ではなし得ない相補的な学位プログラムを設置し、修了者には両大学が連名による単一の学位記を授与します。

1)新専攻の概要

研究科 大学院医学系研究科
専攻名 名古屋大学・フライブルク大学国際連携総合医学専攻
学位 博士(医学)
入学定員 2名(毎年名古屋大学側より1名、フライブルク大学側より1名)
教育方法 使用する言語は国際通用生のある英語を使用
4年生博士課程で、原則2年目の12ヶ月間を連携大学で研究を行います。
その他 留学中は経済的支援を行う予定です。

※平成30年10月入学生から募集します。

2)目的

本専攻では、国際的共同研究が推進される中で、多様な学問的素養と、高度な医学的専門知識を修得し、これをベースに豊かな発想力と想像力を持って直面する難題を解決する能力、真の医学・医療を追求する者としての人間性と倫理性を併せ持つ人材の育成を目的とします。フライブルク大学は、地理的に国境を越えやすく、学内でも学際横断的なプログラムを提供しています。同大学との共同教育では、学生が新規的な研究成果を産み出すことを促し、異なる文化的背景を持つ複数の研究室・研究者の意見を理解し調整・集約し成果へと導くコミュニケーション能力とマネジメント能力を養うことが可能となっており、両国の経済発展に貢献できる人材育成を目指します。

3)養成する人材像

「高度な専門性と学識を備え、解決の道筋を見つけるデザイン力に富み、異なる文化を理解できる国際性を備え、学際横断的な感性を持って国際的共同研究を推進し、EUと日本を結ぶ研究リーダーとなる人材」を養成します。

4)特色

<名古屋大学>

  • 神経疾患と腫瘍の融合分野における世界最先端研究において高い評価を受けている。
  • 介護ロボットから医療技術修得のための教育機器まで医工連携の研究開発を革新的に進めている。
  • 名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院、アジア諸国の国家中枢人材養成プログラムによるアジアへの医学教育展開を進めている。

<フライブルク大学 >

  • ユーロ圏で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出しており、生理学・医学賞を受賞した16名の内、10名がフライブルク大学から輩出されている。ヨーロッパの中ではこの分野で最も秀でた大学である。
  • 卓越した学術分野での研究成果はドイツの産業発展に結びつき、ベーリンガーインゲルハイム、ヘキスト、バイエル、サノフィ・アベンティス、メルクなどの科学、医薬品メーカーの発展に貢献している。
  • 学際横断的な教育プログラムを進めており、医学部自体には独自の附属する大学院をもたず、理系大学院(Spemann Graduate School of Biology and Medicine)とMax Planck Institute of Immunobiology and Epigeneticsという2つの施設が生化学と医学の研究をフライブルクで共同して牽引している。

 

フライブルク大学の特徴を生かし、突出した医学・生理学分野の多くの優秀な研究者との交流を通じてきめ細やかな研究指導を受け、多くの国と国境を接するヨーロッパの拠点で日本のみでは養うことのできない将来のキャリア形成を見据えた国際社会・産業界に求められる人材を培うことが可能となります。