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我が国初の海外大学との共同学位(ジョイント・ディグリー)プログラム 「名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻」の設置について

●名古屋大学大学院医学系研究科は、オーストラリアのアデレード大学健康科学部と
 共同で1つの大学院プログラム(名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻)を開設し、
 学生が4年間中に2つの大学で一定期間教育を受け、両大学の連名により一つの学位を授与する、
 いわゆるジョイント・ディグリープログラムを我が国ではじめて開始し、平成27年10月から学生を受け入れます。

●このような海外大学との共同学位プログラムは、平成26年11月の大学設置基準の一部改正により、
 制度上実施することが可能となり、文部科学省への申請、審査を経て、6月15日付けで、
 初めての設置が認められたものです。 

●ジョイント・ディグリープログラムは、複数の大学がそれぞれの強みを活かしたカリキュラム等を提供し、
 統一されたプログラムを設けることにより、ひとつの大学や国内だけでは提供できない充実した教育プログラムを提供し、
 また国際的な視野と高い競争力を持つ研究を推進し、優れた次世代研究者の養成を推進することを目指すものです。

●名古屋大学では、文部科学省のスーパーグローバル大学創成事業に採択されるなど、
 世界トップレベルを目指す先端的研究強化に取り組んでおり、本専攻の設置もその一環として
 共同教育・研究を進める枠組みの拡大を図るもので、今後さらに研究能力を高め、
 アジアというフィールドで展開することにより「アジアのハブ大学」となることを実現していくこととしております。 

新専攻の概要

 研究科  : 大学院医学系研究科
 専攻名  : 名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻
 学位 : 博士(医学)
 入学定員: 4名(名古屋大学を主大学とする学生2名、アデレード大学を主大学とする学生2名)
 教育方法: 授業等で使用する共通言語は、国際通用性のある英語を使用。
       4年制博士課程で2年次から4年次前期までの期間で、1年以上は副たる大学で研究を行う。
 その他 : 留学中は経済的支援を行う。
 ※平成27年10月入学生から募集します。

期待できる効果

 名古屋大学とアデレード大学それぞれの強みを生かした日本国内だけは完結できない補完関係が構築され、
 従来の教育課程にない優位性を生み出すことができます。また国際的な視野と高い競争力を持つ医学研究を推進し、
 これによって優れた次世代研究者の養成が可能となります。
 また、ジョイント・ディグリーを通じて海外相手国の質保証を受けることは、それを学内でのベンチマークとすることによって、
 大学全体の質保証の国際化につながることになります。
 ジョイント・ディグリーは大学教育の質保証を国際的に進めていくうえで、大きな役割を果たすことが期待できるものです。

養成する人材像例

 ・日本とオーストラリアを含む複数国を巻き込んだ国際共同治験をリードする臨床医学研究者
 ・世界の生命科学研究をリードする基礎医学研究者
 ・世界各国で医学応用分野の指導的立場となる産業界リーダー

※ ジョイント・ディグリー
  連携する大学間で開設された単一の共同の教育プログラムを学生が修了した際に、
  当該連携する複数の大学が連名による単一の学位を授与するもの。
  連携する外国の大学との連名による学位授与プログラムは、今まで国内では認められていなかった。

※ ダブル・ディグリー
  複数の連携する大学間において、各大学が開設した同じ学位レベルの教育プログラムを学生が修了し、
  各大学の卒業(修了)要件を満たした際に、各大学がそれぞれ当該学生に対し学位を授与するもの。

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年次概要
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組織図