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生物化学分子細胞化学(生化学第二)

研究室概要

癌細胞、神経細胞、そして、周囲に存在する血管系細胞を中心に、細胞機能の制御や細胞増殖・分化を制御する糖タンパク質受容体の解析を行い、癌や神経系などの難治疾患の治療応用をめざしている。そのために、

  1. 糖タンパク質受容体の合成酵素遺伝子の操作により、産物である複合糖質による細胞機能の制御、細胞分化・増殖、浸潤・転移、炎症などにおけるシグナルの調節機構を明らかにする。
  2. 糖鎖合成酵素の変異マウスを樹立して、生体における役割を解明する。とくにNotch受容体などの神経系の発生や維持に重要な分子の作用機構を解明する。
  3. 糖タンパク質受容体を標的にした癌や神経変性疾患の新規治療法の開発を目指し、その基盤研究を行う。
  4. 糖タンパク質受容体が小胞体やゴルジ体から細胞表面へ輸送されるために働く因子を網羅的に解析し、糖鎖の細胞内輸送における役割を解明する。
  5. 癌細胞や神経細胞の膜のミクロドメイン、脂質ラフトの構築と機能における糖脂質、脂質の意義を明らかにするとともに、ラフトでのタンパク質分子との相互作用を明らかにする。さらに、ラフト構造の物質的基盤とその破綻のマススペクトロメトリーやイメージングによる解明とその人為的制御の可能性を探る。

http://www.med.nagoya-u.ac.jp/seika2/home.html

研究プロジェクト

(1) 癌細胞の増殖、浸潤、転移に関わる糖鎖の作用機序と分子標的薬への応用
(2) 糖鎖変異マウスを用いた神経変性機構、とくに血管系細胞の機能解析
(3) 小胞体糖鎖修飾の制御機構と難治性神経・筋疾患の治療法への応用
(4) 癌の抗体治療、抗シグナル分子治療法、癌の再発・転移の予防・治療法の開発
(5) 脳血液関門を制御する分子の同定と遺伝子改変マウスにおける機能解析
(6) CRISPR-Cas9と sgRNAライブラリーを利用したゲノムワイドな機能解析

 以上のようなテーマのもとに、基礎医学・生物学の研究成果を臨床の場で応用・展開することを目指している。

教員

構成員名役職所属
岡島 徹也 教授 分子細胞化学/機能分子制御学
竹内 英之 准教授 分子細胞化学/機能分子制御学
田嶌 優子 助教 分子細胞化学/機能分子制御学
小川 光貴 助教 分子細胞化学/機能分子制御学

研究キーワード

Notch受容体、O-GlcNAc、血管内皮細胞、血液脳関門、小胞体、分子標的治療薬、糖転移酵素、糖鎖生物学

指導方針と体制

修士および博士課程の1~2年目においては、生化学、分子生物学の基本手技と原理を徹底的に修得すると共に、論文を読みこなし批判できるための基礎訓練を行います。その間に各々のポテンシャルに合致した課題に取り組み、高学年ではよりレベルの高い研究を成し遂げられるようサポートします。また、国内外の学会、シンポジウム等に積極的に参加して発表能力の向上をはかると共に、全体のレベルアップに反映させます。さらに国内外のグループとの協同研究を推進し、中途の留学、卒業後の留学などを積極的に支援していきます